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ウイグル族情緒あふれる新疆喀什

 

文・写真=崔建華

 夜の高台住居

  喀什に行かなければ、新疆に行ったことがあるとは言えない。中国の最西端に位置するウイグル族情緒あふれる喀什(カシュガル)は、新疆の縮図と称される。この町は東洋と西洋の粋を集め、シルクロードの中で重要な役割を果たし、歴史にその名を残してきた。 

 

『艾提尕尔』モスクの風景

 

1442年に建てられた『艾提尕尔』モスクは新疆で最も大きなモスクで、在ウイグル・イスラム教徒の活動の中心である。『艾提尕尔』は信者が祝日に礼拝する場所を表す。

寺の本館は浅緑色で、鮮やかな花々で覆われている。中に入ると、大きな広場が見える。この広場に繋がる礼拝堂と説教室にはイスラム文化が色濃く表されている。礼拝日や祝日になると、大勢のウイグル族が礼拝堂と広場に集まり、立派な服装を着た若い男性たちが『萨满』という踊りを舞い、非常に賑やかである。

 

高台住居は新疆喀什市の古城の東北に位置し、高さ40メーターあまり、長さは800メータルあまり。黄土の崖の上に建てられ、既に600年の歴史を誇る。

603戸、2450人が集まり、皆ウイグル族である。彼らは代々この地に住み、建物は人口増加に伴い、徐々に階数を増やしてきた。部屋のデザインは対称の観念から離れ、地勢に合わせて十分に空間を利用できるように工夫されている。

 

 写真提供・中山一貴

  喀什『大巴札』は中央アジアの国際貿易市場とも呼ばれる。『巴札』(バザール)はウイグル語で、定期市を表す。多くの外国人観光客がこの『巴札』を「中央アジアの物資博覧会」と呼ぶ。『大巴札』は衣服、衣服の生地、雑貨、家畜、家具など様々な商品を備え、5000以上の店舗と料理屋がある。

 

  手工芸街には100以上の様々な手工芸工場と店舗が集まり、工芸陶器、加工家具、織物などが揃っている。観光客は手工芸に見られる民族特色を体験すると同時に、現場で作業する様子を観賞することもできる。 

 

 

資料:

喀什は新疆の南西に位置し、北は天山、西はパミール高原、東はタクラマカン砂漠と接している。総面積は16.2万平方キロメートルで、新疆省の10分の1を占めている。総人口は340.6万人で、新疆最大の都市である。17の民族が暮らしているが、ウイグル族90%、漢族8%、他の少数民族2%と、ウイグル族中心の少数民族のより所となっている。

 

人民中国インターネット版 2013年8月20日

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