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流行語掲示板(2012年4月号)

 

 日本列島の桜前線は今どのあたりでしょうか、4月と言えば、日本では、卒業・就職の季節で、若者たちは自立のために頑張っているでしょう。中国では、一人っ子として、いつも手厚く保護されてきた子どもたちが成人して社会に出ても、親に「经济再哺(成人後の経済的支援)」をしてもらう例が少なくありません。 

 一方、親のすねかじりをしたくなくて、自力で生計を立てて人生を楽しもうと思う人もいますが、彼らは「鸟式就业(渡り鳥風の就職)」という新しい就職スタイルを選び、気の向く職場を求めて鳥のように飛び回り、自分を磨いて社会に適応します。 

 しかし、安定した職がない人にとって、ますます顕著になってきたインフレに対抗するのはたいへんです。そこで、家計のために細かくそろばんをはじく人たちは「换城消费(他市で買い出し)」を通じて、支出の切り詰めに工夫をしています。 

 そうした生活状況で、自分に自信をつけるために、「炫(みせびらかす)」がひとつの風潮になっており、自慢できる高級車、コレクションなどを見せびらかす人もいれば、厳しい生活ぶりをさらす人もいます。とにかく、自己アピールしたい人々の心理を反映した現象といえるでしょう。

 

人民中国インターネット版 2012年5月

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