上海-長崎を結ぶ定期船正式に就航
3月4日午後、上海と長崎を結ぶ初の定期客船の第1便「オーシャンローズ」号は、上海から80名余りの中国人観光客を含む約230名の乗客を乗せ、長崎港に到着した。長崎港の松が枝国際ターミナルで行われた入港セレモニーには、田上富久・長崎市長、小野秀一・HTBクルーズ社長、石塚孝・長崎県副知事、李文亮・中国駐長崎総領事らをはじめ、100人余りが出席した。
「第1便を日中国交正常化40周年の節目に迎えられてうれしい。この船が交流の懸け橋になることを期待しています」と田上市長は述べた。
霧の影響で第1便は往路・復路とも予定より遅れたことに対し、「今後は霧による影響も想定し、1便ごとにサービスを改善していく」と小野社長は語った。
「オーシャンローズ」号の最低片道運賃は9800円(燃料サーチャージ料金と国際湾利用料金は別)。3月中旬まで週1往復、5月末までは週2往復運航する予定。
この客船は格安の「ローコスト・エンターテイメント・クルーズ」であるのが特徴で、中日間を往来する交通手段の選択肢がまた一つ増えたことになる。「年をとって、飛行機に乗るとすごく具合が悪くなり、長崎で働いている息子にもう5年ぐらい会いに行けなかった。これからは、この船に乗ればいつでも息子に会える」と上海からの老夫婦が嬉しそうだった。
人民中国インターネット版 2012年5月