旧暦の七夕を目前にひかえた11日、独特の無料の集団結婚式が河南省重渡溝で行われた。車のパレードもなく、爆竹もなく、高級車もなく、あるのは花轎(花嫁の輿)30台と大きな馬30頭だけという婚礼は多くの市民の注目を集めた。婚礼は伝統的な中国式の婚礼の習俗に基づいて行われ、新婦は鳳冠をかぶり、新郎は「十字披紅」姿(紅布を胸に十文字に襷がけする)で、輿で花嫁を迎えに行く。新婚カップルは天地や親を拝む、花嫁のベールを上げる、火鉢を超えるなどといった様々な儀式を行う。カップルは全国各地の出身者で、現地までの旅行費は風景区が負担したという。カップルは親戚や友人などを30人まで連れてきてよいことになっており、式の終了後は主催者側の風景区が披露宴も手配し、ゲストは全て無料で楽しむことができる。人民網が伝えた。
主催者の重渡溝風景区の原延宏総経理によると、巨額を投じて無料で新人カップルの伝統的な中国式婚礼を行った理由を次のように語る。中国の伝統的な婚礼の民俗的な儀式は時代の発展にともない徐々に国民に忘れられているが、これは我々民族が数千年にわたって継承してきた文化の精髄であり、今回の活動を通じて民族の伝統文化を継承、発揚することを国民に呼びかけたい。
「人民網日本語版」2013年8月13日
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