長春市昇陽街近くのある食堂で13日、若い女性店長が壁に貼られた写真のエピソードをお客に語る姿が見られた。店長の張漫さんによると、店内の装飾は全て彼女の子ども時代の記憶を表したもので、同店は彼女の「子ども時代の家」だという。中国吉林網が伝えた。
今年33歳になる張さんは「80後」(1980年代生まれ)で、よく子どもの頃の情景を思い出すという。毎朝、父親は壁に飾られた古い写真の額を外して拭き、彼女は父親に肩車してもらうのが大好きで、写真を指差して父親がその写真のエピソードを語るのを聞くのが漉きだった。店内に飾られた写真には、毛沢東主席など多くの革命家との記念撮影もある。張さんによると、これは最も貴重な写真の一つで、歴史も長く、祖父から伝わったものだという。「多くの写真はインターネットや街角で見つけたものだ。」店内には100枚近くの写真があるが、写真を見ると子どもの頃の小さな家で、父親が炉辺で姉妹にお話を聞かせてくれた情景を思い出すという。
思い出をテーマにしたこの食堂の内装は小さな部屋に分かれ、梁にはトウモロコシやトウガラシが吊るされ、各部屋のドアの前には部屋の主の名前が書かれたプレートや「文明戸」(家庭の文明度を表す)と書かれたプレートが吊るされている。壁にはデフォルメされた結婚証や農村をテーマにした様々なマンガが描かれ、古びた振り子時計が掛けられている。カウンターは「供銷社」、トイレは「茅楼」と呼ばれ、ドア両側には自分で作った「鳥籠」があり、2階の個室には有名な「農村のオンドル」がある。「ここに来ると子ども時代の家に戻ったみたいな感じを受ける。農村での生活は私の一番いい思い出だ」とあるお客は語る。
張さんの夫、李さんによると、店内の独特のデザインが人気で多くのリピート客があり、商売は繁盛して空席がないほどだという。
「人民網日本語版」2013年8月15日
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