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中日関係の未来を結ぶ絆

2012「笹川杯作文コンクール&全国大学日本知識大会」
入賞者による訪日紀行
 

 

環境問題をテーマに討論会

26日、日本科学協会の主催による「日中環境ディスカッション」、「料理対決」と「音楽対決」という3つのイベントが開催された。日本の有名大学から24名の日本人大学生と3名の中国人研修生が、28名からなる訪日団のメンバーとともに日本財団の会議室で討論会に参加した。

環境省地球環境局中国環境情報分析官および東京財団研究員を務める染野憲治氏は、中日両国が20年以上にわたり共同で進めてきた砂嵐などの研究課題を両国の若者たちに紹介した。今年1月、PM2.5の値が基準値を大幅に超えたことにより発生した北京のスモッグについて言及した時、染野氏は1968年に撮影された東京の写真を見せてくれた。当時の東京も北京と同じようにスモッグが立ち込めていた。「過去において、日本は経済成長を優先し、環境保護を蔑ろにしたので、深刻な公害問題が発生した。その後、日本政府は法整備などによって環境問題に取り組み、大気汚染がかなり改善された」と彼は語った。

基調講演を行う染野氏

両国の若者たち双方が関心を寄せる環境問題や現在の中日間係が双方の協力に与える影響を題材にグループ別の討論会を開き、自国に存在している問題や格差について率直な意見を交わした。グループ別の結果発表から、両国の若者たちの関心事が異なることが分かった。中国の若者たちは土壌・水質の汚染、PM2.5指数、ゴミの分類、緑化と市民のモラルの向上などの問題に強い関心を示しているのに対し、日本の若者たちは原発事故、資源の再生、温暖化などグローバルな環境問題に注目していた。両国の若者たちは、企業の社会責任と環境保護に対する一般市民の意識向上および教育などについて討論を行い、かつて日本が招いた痛ましい結果から誠実に教訓を学び、中日関係の如何にかかわらず、環境保護の面で日本の経験から学び、協力を強化しなければならないという結論に達した。

討論会であいさつする日本科学協会の中村健治常務理事 グループ発表の前に意見をまとめる中日両国の若者たち

グループに分かれて問題点と解決策を検討する両国の若者たち

グループ発表「自国の最も深刻な環境問題とは?」
討論会の会場で取材している中日両国のメディア

『人民中国』の記者から取材を受ける慶応義塾大学の松尾一志氏

討論会後、訪日団一同と学生たちによる記念撮影

 

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