中韓自由貿易協定が1日に正式に調印されたことを受けて、煙台中韓産業パークプロジェクトも同日調印した。6月3日、煙台中韓産業パーク側が北京で記者会見し、明らかにした。
パーク側の発表によると、煙台市は昨年、中韓産業パーク企画をスタートさせ、現在各作業は実質的に進ちょくしている。パークは煙台市の両翼に位置し、計画総面積349平方㌔、新興産業共生エリア、臨海経済エリア、現代サービス業エリアを着工する予定だ。パークはハイエンド設備製造、新エネルギー、省エネ、環境保全、電子情報、海洋、物流、貿易、金融、E-ビジネス、文化、医療、高齢者介護という11の分野をカバーする。設立後、中韓自由貿易区産業協力のモデルになると見込まれる。
記者会見に臨んだ煙台市の楊麗副市長は、パークは開放的な産業協力パークであり、韓国以外の他国のプロジェクトの立地も歓迎する、と語った。現在、煙台市にとって、韓国はすでに第一の貿易パートナー、第一の輸入先、第一の投資先国であり、煙台市に進出している韓国系企業は約1000社に上る。昨年、煙台市の対韓輸出入貿易額は109億7000万㌦に達し、韓国と取引がある輸出入企業は煙台市企業全体の4割以上を占めている。
昨年7月、習近平国家主席は韓国を訪問した際、「地方間の経済協力を開拓し、中韓産業パークを共同で建設しよう」と提唱した。両国首脳の共通認識を実行に移すため、煙台市は全面的にパーク建設に着手した。中韓自由貿易協定は煙台市に新たな発展チャンスをもたらした。
煙台市は新ユーラシアランドブリッジの最東端に位置し、韓国に最も近い交通の要衝だ。煙台から飛行機で1時間で韓国に到着でき、韓国行きの定期便は週48便ある。中国十大港湾の一つである煙台港と、韓国の主要な港湾都市である仁川(インチョン)、平沢(ピョンテク)、釜山(プサン)との間を往復する定期便は週13便ある。現在煙台市で働き、生活している韓国人は約5万人。また韓国には煙台出身の華人・華僑、留学生を合わせて3万人余に達している。(張雪=文)
人民中国インターネット版2015年6月4日
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