『中国新聞週刊』環境保護法執行の苦境
2017年5月1日
検査を拒否し、検査担当者の身分証に問題があると言い、関係資料を提供せず、担当者を1時間以上軟禁…。4月16日午前、大気汚染防止特別監督査察グループの担当者が山東省のある企業で検査を行ったとき、このような状況に遭遇した。目下、中国の環境汚染に関わる違法行為は依然として多発しており、根本的な転換点には至っておらず、公務執行妨害事件も時々発生している。2015年の新環境保護法の発布によって、「牙のないトラ」とやゆされていた保護法に「牙」が生えた。しかしこれに比べて、全国の環境監督管理の法執行能力は相対的に弱いままだった。法執行の周期が長い・法執行の力が弱い・法執行の強制力に限りがある・地方政府が「発展の大局」を名目に干渉するといった一連の問題により、現場の環境保護部門が法執行において気まずい立場に置かれている。このような苦境から抜け出せるかどうかは法律の優位性にかかっており、同時に各部門が法に基づいて職務を履行し、的確に協力することも必要だ。
人民中国インターネット 2017年6月