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山東・寿光 中国最大の野菜基地 ハイテク栽培を実験

 

張春侠=文 魯忠民=写真

4月20日から5月20日まで、第12回中国(寿光)国際野菜科学技術博覧会が山東省の寿光市で開催された。国内外から3000を超す関係企業、およそ1万人のバイヤー・ビジネスマンが訪れ、経済・技術交流が活発に行われ、商談が積極的に進められた。

世界的に著名な「中国の野菜の里」である寿光市には540平方キロの野菜生産基地が広がり、年間の野菜生産量は400万トンを超える。国内の200以上の大中都市に送り出されるほか、日本やEUなど20余の国と地区に輸出されている。

博覧会開催の機会に本誌記者は寿光を訪れ、この著名な「野菜の里」の目覚ましい発展の秘密を探った。

中国(寿光)国際野菜科学技術博覧会は毎年4月20日から1カ月間、開催される

世界中の野菜が一堂に

北京から山東省中部に位置する寿光市までは、高速列車で4時間余り。寿光に着いて、地元の人と話をすると、およそ誰からも「中国寿光」の言葉が口をついて出る。この「中国寿光」の言葉には無限の誇らしさが感じられた。寿光市は濰坊市(省と県の間にランクされる行政区画)の管轄下にある県レベルの市であるにもかかわらず、「中国の寿光」とたたえられているのだ。寿光市のこうした栄誉は野菜と切っても切り離せない関係にある。

世界的に著名な「中国の野菜の里」として、寿光市は2000年から、恵まれた条件のもとで進められる野菜生産とそのすぐれた生産技術をもとに、毎年国際野菜科学技術博覧会(略称は「菜博会」)を開催してきた。回を重ねるたびに規模も拡大し、近年は50余の国と地区から多くの企業が出展し、会期中、会場は人の波であふれかえる。「中国の寿光」はこうして今日、誇らしい響きを持つ言葉として語られるようになったのだ。

4月20日、第12回中国(寿光)国際野菜科学技術博覧会が寿光市で開幕した。総面積35万平方メートルのメーンエリアには、八つの展示パビリオンと四つの科学技術の成果を展示する植栽パビリオンが並び、室内外の展示ブースは2000にも及んだ。テーマは「エコ、科学技術、未来」。来場者の目を見張らせる野菜の一大祭典が幕を開けたのだ。

 

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