李健は寧夏回族自治区林業研究所(有限会社)の党総支部書記で、その土地の条件に適した植物の品種を選んで栽培する「植物選育」研究プロジェクトの首席専門家である。
1995年12月、李健はこの研究所の所長に就任した。1996年、同自治区で初めての工程技術研究センターの設立を主管した。これを舞台に、彼女は科学研究スタッフを率いて、賀蘭山東麓にある、日照りに強い観賞植物に対し、大量の現地調査と優良品種の導入・順化(環境適応)を行った。導入に成功した植物は広く、都市の園林の緑化に活用された。
2006年、李健は国家経済林の種苗の急速繁殖工程の技術研究センターの設立を主宰した。これによって、同自治区には国家レベルの工程センターがないという歴史に終止符を打った。
彼女はじっとしていることのない董事長(理事長)で、1年365日、春節(旧正月)の休暇を除いて月曜日から日曜日まで、毎日12時間働き、各実験基地を駆け回っている。
わが国北部のほとんどの都市は旱魃と水不足に悩んでおり、これが都市園林の緑化プロセスを妨げる最大の問題となっている。この点を正確に見定めた李健は、水が少なくて済み、日照りに強い鑑賞植物の順化に着手した。その結果、水が少なくて済み、日照りに強い鑑賞植物はすでにわが国北部の15の省都と40以上の大中都市にモデルとして300万ムー(1ムーは6・667アール)以上、普及し、旱魃に強い園林の観賞植物の苗木は累計で2000万株が生産された。
このプロジェクトはまた、一部の農民を豊かにした。毎年、400人以上の農民が農業労働者となり、水が少なくて済み、日照りに強い鑑賞植物の栽培によって、年間収入が10万元以上になった。
同自治区の西北地区では、樹木の優良な品種の育成の普及はテンポが遅い。李健は研究・開発チームを率いてこの難しい問題に取り組み、わずか3年間に、銀川(同自治区の省都)における5000ムーの砂地に、国家生物技術・ハイテク産業化モデル工程基地を設立し、各種の優良品種の苗木を1億3500万株育成し、経済林(商品となる林産物を生産する林)を26万9300ムーにし、生態林(エコロジー保護を目的とする林)を32万6000ムーにした。これによって新たに累計で15億元以上の生産が増えた。社会的要求に中からプロジェクトを探し出すことは、すでに研究所自身の生存と発展の原動力になっている。
2007年7月9日、「国家種苗生物工程重点実験室」が、初めての企業の国家レベルの重点実験室として、正式に国家科学技術部(科技省)の建設認可を獲得した。
人民中国インターネット版 2007/10/17 |