17回党大会の各代表、胡錦涛総書記の報告を討議

中国共産党の第17回全国代表大会(以下、十七大)の各代表団は15日午後、胡錦涛総書記の報告についてグループ別討論を行った。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

共産党四川省委員会書記の杜青林代表は「第16回党大会以後の5年間は、わが党・わが国にとって、極めて非凡な歩みの5年間だった。5年間の発展の過程は、誰の目にもありありと浮かぶ。複雑で変化に富む国際環境と、極めて困難で重責な改革・発展の任務を前に、胡錦濤氏を総書記とする党中央は全国人民を率いて良好な国家統治に精励し、進取の精神に奮起し、マルクス主義の中国化に新たな1ページを切り開き、中国の特色ある社会主義事業の新局面を作り、輝かしい業績を創り上げ、社会生産力・総合国力・人民の生活水準は、いずれも新たな段階へと飛躍した」と述べた。

報告に示された新たな要求「小康社会(いくらかゆとりのある社会)の全面的な建設に向けた努力目標」も、討議の焦点となった。

牛運蘭代表が手にする報告書は、重要箇所につけた印でいっぱいだ。河南省焦作市博愛県の農民で、養殖専門協同組合の責任者を務める牛代表は「報告は小康社会の全面的な建設という、すばらしい青写真を描き出した。わたしは地元の党員と農民を代表して、わたしたち自身の位置を見つけ出したい」と述べた。

加工業から製造業へ、そして現在提唱される製品開発への転換を経験してきた共産党江蘇省昆山市委員会書記の張国華代表は、報告が示す小康社会の全面的な建設における「四位一体」構造と科学的発展観の徹底実施に、強烈な共感を覚えた。張代表は「昆山市は報告が示す路線に従い、将来の発展構想を一層明確化する。つまり、民衆の所得増を最優先し、発展の質を重視するとともに、経済発展モデルの転換を加速していく」と述べた。

科学的発展観の徹底実施に対する、国有企業の彭寿代表の理解は、具体的かつ本質的なものだ。彭代表が勤務する中国建材国際工程有限公司と蚌埠玻璃工業設計研究院は、国の省エネ・排出削減研究事業を数多く担当している。中でも低温余熱発電技術は、セメント1トン当たりの消耗を30%引き下げるという重要なものだ。彭代表は「報告が謳う省エネ・環境保護の強化は、改革と発展の経験と教訓から得られたもの。われわれが全面的に建設する小康社会は、単なる豊かな社会ではなく、持続可能な発展を遂げる社会でもあるはずだ」と述べた。

「人民網日本語版」2007年10月16日

 
 
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