太湖のアオモ異常増殖に三大対策、水質が改善


中国共産党第17回全国代表大会の代表、中国共産党江蘇省常務委員会委員、中国共産党無錫市委員会の楊衛沢書記は19日、「新華ネット」のインタビューに応じ、太湖の環境保護と水汚染対策について、次のように紹介した。

江蘇省は、太湖の環境保護と水汚染対策をめぐって三大措置を取ることにした。

一、 管理面の対策。1)監督と法執行を強化し、企業の排出が基準を満たすことを確保すること。2)水利プロジェクトや水利設備を利用し、長江の水を太湖に導入しながら、もとの水を排出することにより、太湖の水の流動を促すこと。3)アオモを引き上げること、など。

二、 プロジェクト建設面の対策。水生植物を植えたり、汚染遮断したりなどといったプロジェクトにより、汚染の減少を目指す。

三、 産業構造調整面の対策。太湖流域にある立ち遅れた企業の取り締まり。たとえば、小規模の化学・鉄鋼・電気メッキ・セメント・プリント企業及び汚染がひどく、消耗が大きく、リスクが大きい反面、生産性が悪く、収益が少ない企業など。

この三大措置が実施されて四ヵ月経つが、すでに次の四つの明らかな改善が見られるようになった。

一、 水道水の水質が明らかに改善され、有機物含有量とアンモニア・窒素の指標がそれぞれ5月より、3分の1、60%下がり、これは国家の基準よりも優れており、市民の水道水へのクレーム件数もゼロとなった。

二、 水源地の安全状況も明らかに改善された。無錫市の二つの水源地の水質は昨年より1ランク向上し、蘇州の三つの水源地の水質は3類に達し、この5つの水源地の窒素濃度は、5月より平均74.2%下がった。

三、 太湖に流入する川の水質が明らかに改善された。15の川の水質が1ランク向上し、4類に達した川は5月より60%増えた。太湖から上海へ供給される水の水質基準は3類を維持しており、太湖の水供給により運河の水質が1ランク向上した。

四、 太湖の栄養物質過多という状況が明らかに改善された。栄養状態を示す指数が5月より12.8%下がり、昨年同期より10.3%低下し、水質はかつての劣5類から5類に改善された。

「チャイナネット」2007年10月20日

 
 
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