本誌編集長の王衆一さんは長年、料理に親しんでいて、その料理にも創意工夫が凝らされている。まずは、オリジナリティーあふれる「一団和気魚」(南北の味を合わせた縁起のいい魚料理)の作り方を教えてもらった。
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魚ははらわたなどを取り除き、開いておく |
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玉ネギ、マッシュルーム、ベーコン、タケノコ、 ローレル、サンショウなどの材料 |
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材料を合わせてよく炒める |
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開いた魚を入れ、トマトを並べる |
@草魚(ソウギョ)は、ウロコとはらわたを取り除き、きれいに洗って、腹側から包丁を入れて開いておく。
A中華鍋に植物油を熱し、スライスしたベーコン、一口大に切った玉ネギを加えて炒めたら、半分に切ったマッシュルーム、スライスしたタケノコ、ショウガ、サンショウ、八角、赤トウガラシを加えてよく炒める。
B炒めた材料の上に、開いた魚の皮が上になるようにして入れ、しょうゆ、料理酒、砂糖、塩、一カップほどの水、ローレル、それに半分に切ったトマトを加える。
C強火にして沸騰させたらふたをして、とろ火で約二十分間ぐつぐつと煮る。
D汁けをとばしたら、中華鍋を火から下ろす。煮込んだ材料を盛りつけ、魚を乗せて、トマトを並べる。その上に、小口切りにしたアサツキを散らしてできあがり。
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本誌編集長の王衆一さん |
王さんの「一団和気魚」のアイデアは、江南料理の「西湖酢魚」(蒸し魚)と、北方料理の「乾焼魚」(煮魚)から生まれたそうだ。
「西湖酢魚」は、開いた魚の身を蒸して、あっさりとした風味を生かし、「乾焼魚」は、調味料の強い香りをしみこませたものである――ベーコン、タマネギ、サンショウ、八角を鍋に入れてゆっくりと煮込む。魚は皮が上になるようにして入れ、鍋の汁けを蒸気にして蒸すと、魚の風味が保たれる――。こうして、南北の味が溶け合って、一匹の魚で二つの味を楽しむことができるのだ。
また、開いた魚の身が円形になるので「円満」を表し、あしらった材料もいろどりが鮮やかだ。とても縁起のいい料理なので、「一団和気魚」と名付けたのだそうである。
[ポイント]
★日本ではソウギョが手に入りにくいので、コイなどの淡水魚で代用しましょう。
★魚は必ず、背側を残して開く(二枚におろさない)こと。魚の姿を保つことが大事です。
[材料](3〜4人分)
ソウギョ、またはコイなどの
淡水魚……………1匹(約600g)
ベーコン……………………5枚
玉ネギ………………………1個
トマト…………………………2個
赤トウガラシ…………………10本
マッシュルーム………………6個
タケノコ、ショウガ…………各適量
サンショウ、八角、ローレル、
アサツキ……………………各少々
植物油………………………20t
しょうゆ………………………30t
料理酒………………………10t
砂糖……………………………5g
塩………………………………少々
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