読者の皆さんに、本社社員の家庭料理をご紹介するこのコーナー。たくさんのご要望もあり、今年は家庭的なデザートや、小麦粉を使った食べ物を中心に、ご紹介していきたいと思う。
中国の人たちは、新年を迎えると必ず、「年ガオ」と呼ばれるもちを食べる。中国語の「年ガオ」と「年高」(年々昇進する)の発音が同じなので、縁起がいいと考えられているからだ。本社財務主任の邵春恵さんは、「年ガオ」づくりの名人である。彼女の作ったもち米の「糯米年ガオ」は、なるほど玄人はだしの腕前なのであった。作り方は次のとおり。
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蒸したもち米 |
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くだものの砂糖漬け |
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あずき餡(左)とバラの蜂蜜漬け(右上)、モクセイの蜂蜜漬け(右下) |
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蒸したもち米の上に餡をのばす |
@もち米500グラムは、よくといで、450の水を加えて蒸しておく。
Aボールにあずき餡、バラの蜂蜜漬け、モクセイの蜂蜜漬けを入れ、よく混ぜ合わせる。
B少量のカイドウ、サンザシ、アンズ、オリーブ、キンカンの砂糖漬けは、それぞれ細かく切る。
C大きめの皿の上に、@のもち米を1・5センチほどの厚さに敷いたら、Aの餡をのばし、さらにもち米を敷いて餡をのばす。これを繰り返して、餡は2層、もち米は3層にする。
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財務部主任の邵春恵さん |
Dその上に、細かく切った砂糖漬けをいろどりよく散らせばできあがり。ナイフで切り分けて、いただきます。
邵さんの「糯米年ガオ」には、バラの香りが漂っている。豊かな香りに包まれて、新年を迎えるのである。
[ポイント]
★バラやモクセイの蜂蜜漬けは、日本ではスーパーやデパートなどの中華材コーナーでお求めください。
★バラの蜂蜜漬けを手作りする場合は、バラの花が満開となる五月ごろ、栽培農家で食用バラを購入し、蜂蜜と白砂糖、少々の塩を加えて混ぜ合わせ、ビンに詰めて密封をすれば、一カ月後に食用できる。
[材料](3〜4人分)
もち米………………………500g
あずき餡……………………200g
バラの蜂蜜漬け………………20g
モクセイの蜂蜜漬け…………10g
カイドウ、サンザシ、アンズ、
オリーブ、キンカンの砂糖漬け……少量
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