餃子(ギョーザ)は、中国の伝統的な麺食(小麦粉で作った食べ物)だ。餃子は、古代中国の紙幣「交子」とその発音が似ているために、餃子を食べることは縁起がよいと考えられた。
中国人が最も大切にしている祝日・春節の前夜(旧正月の大晦日の夜)になると、多くの家では家族みんなが集まって、餃子を食べる。こうした伝統は、今もしっかり守られている。
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生地をよくこねる |
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豚ひき肉、エビ、卵の「三鮮」 |
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具をよく混ぜ合わせる |
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餃子の皮をのばす |
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具をしっかりと包む |
餃子には、水餃(ゆで餃子)、蒸餃(蒸し餃子)、煎餃(焼き餃子)などがあるが、中国で餃子と言えば水餃のことだ。餃子の味は具で決まる。伝統的な具には、豚ひき肉とネギ、三鮮(海鮮を合わせたもの)などがあるが、こんにちではまた、インゲンマメやトマトを入れたものもある。
本社インターネット・センターの牛桂蘭さんが作ってくれたのは、豚ひき肉とエビ、卵を合わせた「三鮮餃子」だ。作り方は次のとおり。
@餃子は、生地から。薄力粉に冷水を少しずつ加え、耳たぶくらいの柔らかさになるまでこねたら、30分ほど寝かせる。
A次に具を作る。豚ひき肉にネギとショウガのみじん切り、しょうゆ、塩、お好みで化学調味料、それにゴマ油を加えてよく混ぜる。
B割りほぐした卵は、熱したフライパンで薄く焼いてから、細かく刻む。
Cエビのむき身は細かくたたき、ニラはみじん切りにする。
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インターネット・センターの牛桂蘭さん |
DAの豚ひき肉と卵、エビを合わせてよく混ぜる(ニラは、餃子の皮を包む時に混ぜる)。
E続いて皮を作る。寝かせた生地を3等分し、直径約2センチ、長さ約30センチの棒状にのばしたら、それを包丁で幅1・5センチほどに切り分け、軽く押しつぶす。
FEは麺棒を使って、直径約6〜7センチの丸い薄皮になるようにのばす。これが餃子の皮となる。
G皮作りと同時に具を包む。のばした皮の真ん中に適量の具をのせ、二つ折りにして中央を閉じ、端から順にひだを作りながらしっかりと包む。
H最後に餃子をゆでる。大きめの鍋に水を入れ、沸騰したら餃子を入れる。餃子が破れないよう注意しながら数回かきまぜ、さらにゆでたら、少量の冷水を加える(沸騰させすぎないため)。これを二度ほど繰り返し、餃子が浮き上がれば、穴じゃくしですくってできあがり。
[ポイント]
★皮をのばす時には、たびたび打ち粉(小麦粉)をすること。
★皮を包む時には、中の具が漏れないようにしっかりと包むこと。
[材料](3人分)
薄力粉……………………500g
豚ひき肉…………… c…250g
エビのむき身……………150g
卵…………………………3個
ニラ………………………250g
ネギ………………………1/2本
ショウガ…………………1カケ
しょうゆ、塩、お好みで
化学調味料………………少々
ゴマ油…………………大さじ3
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