春巻は、文字通り、春にいただく食べ物だ。春になると春巻を食べる中国人の習慣は、多くの史籍に記されている。しかし今では、年中いつでも春巻を食べることができる。というのも温室栽培があるし、電気冷蔵庫もある。いつでも新鮮な材料が手に入るからだ。春巻はもはや携帯用の軽食やファストフードになっている。
しかし、やはり多くの中国人は、春になると、とりわけ立春を迎えると「春巻を食べよう」と思うのだ。そんな春巻の作り方を、本社編集長室の劉本平さんが教えてくれた。
|
編集長室の劉本平さん |
@まず、春巻の皮を準備する。熱したフライパンに油をしき、水でゆるめに溶いた小麦粉を薄くのばして、こがさないように焼き上げる(直径約18センチほど)。
|
春巻の皮 |
|
よく混ぜ合わせた具 |
|
春巻の皮で具を包む |
|
油で揚げる |
A次に、具を用意する。春巻の具はお好みでいいが、今回はホウレンソウとモヤシ、はるさめで作る。
材料をよく水で洗い、さっとゆでたら、細かく刻み、塩とゴマ油、お好みで調味料を加えて、よくかき混ぜる。
B続いて、具を包む。皮はのし板の上に平らに置いて、皮の端に「一文字」になるよう、具をのせる。
Cくるくる巻いて両側を折り、形よく包み込む。皮の先端に、@の水で溶いた小麦粉をぬり、しっかりと閉じる。
D最後に、油で揚げる。揚げ物用の鍋に植物油を入れ、中温以上になるまで熱したら、春巻を入れる。1分ほど揚げ、こんがりと色がついたら皿に取り出し、できあがり。熱いうちにいただきましょう。
[ポイント]
★中国の多くの商店では、春巻の皮を売っている。人々は普通、それを買って春巻を作る。日本では、スーパーやデパートなどの食品コーナーでお求めください。
★春巻は、油で揚げなくても食べられる。その場合は、具を炒めてから皮で包んでください。
[材料](2人分)
春巻の皮……………………… 250g
ホウレンソウ…………………150g
モヤシ…………………………150g
はるさめ………………………150g
植物油(揚げ物用)…………250g
塩…………………………………少々
ゴマ油……………………………少量
|