李涛さんは2001年秋、北京の大学に入学した。両親の「保護」と「監視」の目から離れた彼は、まるでカゴから飛び立ったばかりの小鳥のように、興奮と緊張を覚えながら、新しい独立した生活を開始した。
北京に来たばかりの頃には、天安門の朝の国旗掲揚式を初めて見る前の晩、興奮して一晩中眠れなかったり、万里の長城に登った翌日、疲れから寝坊して授業に遅刻したり、両親に北京ダックを食べてもらおうと老舗の全聚徳まで買いに走ったりと、いろいろな出来事があった。
明るく行動力のある李涛さんは、同級生や友人たちの人気者で、どんな小さな集まりにも必ず声が掛かる。
彼は実社会で経験を積むため、マクドナルドでの3カ月のアルバイトも体験した。期間は短かったが、学校では学べない多くの収穫があったと感じていて、「努力しなければ始まらない。このことが、一番勉強になった」という。
リラックスしたい時には、音楽やコンピューターゲーム、読書を楽しむ。一番好きな歌は、個性的な歌である。
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