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【寧さんの一言】
「定年退職しても、デザインの仕事とは縁を切れない。もうこれは、生活の手段というより、生活の一部になっているからね」 |
寧さんは改革・開放初期に、日本での研修のチャンスに恵まれ、いち早く系統的に外国の最新書籍デザインを学んだ中国人の一人である。
当時はちょうど、中国出版業が大きく成長しはじめた時期で、彼は中国への外国のデザイン理念の紹介に努め、中国書籍に新しい風を吹き込んだ。
1992年にデザインした図鑑『宜興紫砂壺』は、「香港特別行政区政府と印刷芸術学会図書金賞」をはじめ、デザイン、製版、印刷などの八つの賞を受賞した。世界的な賞の受賞は、中国書籍として初の快挙だった。また九五年には東京で、『シリントン王女(タイ)詩文画集』が「アジア・太平洋地域図書デザイン金賞」に輝いた。
寧さんは若い頃は、連日の徹夜も辞さなかった。しかし定年後は健康を第一に考え、規則正しい生活を心がけている。
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