◇◆◇メディアの話題◇◆◇

『財経界』電力不足の再発

 

 中国の21省、直轄市は昨年、はなはだしい電力供給不足に陥った。今年第1四半期には、24省、直轄市が供給制限を行い、対外輸出額の1/3を占める広東省では、週2回の割合で停電が起こった。関係者は、中国では今年、2000万キロワットの供給不足になると予測する。

 電力不足の主な原因は、経済の急成長により石炭などの資源不足を引き起こし、電力生産に支障をきたしていることである。同時に、経済構造の急速な変化は、電力需要の増加をまねき、電力負荷の超過を生んだ。中国はすでに、アメリカに次ぐ第2の電力消費国となった。電力不足が経済発展を妨げる現象も見え始め、電力業界全体が、社会の発展に適応できない情況がますます明確になっている。

 電力や石炭の不足を解決するため、関連部門では、電力投資を強化し、発電設備容量を拡大し、石炭運輸用の専門鉄道を建設する。また、電力部門の「株式化」「外資導入」「行政と企業の権限の分離」などの一連の改革が進められている。国家発展・改革委員会の張国宝副主任は、「2005〜06年の間に電力不足は改善される」と述べた。

『新聞週刊』未来の大学、未来の受験

 

  「文化大革命」で中断した大学受験は、1977年に再開して以来、常に進行形で改革が行われてきた。教育部は98年下半期、「3+X」という試験科目改革案を提出した。これは、語文(国語)、数学、外国語の3科目の受験を必須とした上で、物理、化学などの科目、あるいは総合科目の中から1科目または数科目を選択して受験する方法である。これにより、学生のバランスの取れた成長を促すと同時に、個性を引き出し、ある科目のみに学習が偏ることのないよう配慮している。

 また、「一回の試験が一生を決めるプレッシャー」を緩和するため、2000年1月、北京市、安徽省などで春夏の2回に分けて学生募集を行うようになり、その後の2年で、上海市や内蒙古自治区などにも広がった。

 2003年、夏の大学受験の開始日は、酷暑の影響をやわらげるため、毎年固定されていた7月7日から、6月7日に繰り上げられた。同年、北京大学、中国人民大学など22大学に、全国統一試験を課さない5%の独自学生募集枠が与えられた。また今年は、「全国統一試験の省別出題」という初の試みを天津、江蘇、遼寧などの9省、直轄市で行った。

『環球』北京モーターショーの世界との距離

 

 北京でこのほど、「北京国際モーターショー2004」が J催された。これは、これまでに中国で開催された最大規模の展覧会だった。展示面積は11万平米、出展企業は1400社以上に達した。アウディー、BMWなどの世界的に著名なメーカーも、100を超える最先端技術を駆使した新車をお披露目した。

 同モーターショーは1990年以来、昨年までに7回、2年に一回開催され、中国の自動車産業の発展を後押ししてきた。これまでは影響力の小さい地域的モーターショーでしかなかったが、今回は、国際モーターショーに格上げした。

 しかし、ハード、ソフト、国際化のどの分野から見ても、世界トップレベルのモーターショーとの差は歴然としている。

 五大モーターショーと同じ次元で語ることはできないが、ますます多くの著名自動車メーカーが潜在力の高い中国マーケットに照準を合わせている。今回のモーターショーが、中国の自動車産業を大衆車の消費時代に突入させ、車社会到来のメルクマールになると予測する人もいる。しかし、それにともなうエネルギー、環境、交通などの問題には、科学的に対応していく必要がある。