チャイナスコープ
中国版「グリーンカード」発行
外国籍人材にさらなる可能性が
 
                                        張春侠=文

永久居留証の申請をする独シーメンス中国有限公司執行副総裁のバーグ氏

 近頃、上海市公安局出入境管理局で独シーメンス中国有限公司執行副総裁のバーグ氏が、『外国人永久居留証』(中国版「グリーンカード」)の交換発布申請表を提出した。バーグ氏は2000年に上海市人民政府から白玉蘭賞(上海に貢献のあった外国人に贈られる賞)を授与され、2002年には上海市栄誉市民の称号も贈られている。バーグ氏と同時に、中国に重要な貢献をした五人の外国人も『外国人永久居留証』の申請をした。

 中国の開放と発展につれ、中国への投資や貿易及び科学文化事業に従事する外国籍人材の需要が切迫化してきた。また同時に、一部の外国人も中国での永久居住を希望し、中国出入国を簡単にしてほしいと願うようになった。このため、今年8月15日から『外国人の中国永久居留審査批准管理規則』すなわち「グリーンカード制度」を開始した。

 規則によると、中国にかなりの額を投資した直接投資家、中国で政府系機関・主要大学・企業などの高級役職に就いている人士、中国に対して重要な貢献があった人士、中国で家庭生活を送っている人たちが永久居留証を申請できる。住宅、仕事、居住地などに制限はなく、中国出入国の際にビザが不要で、パスポートと『外国人永久居留証』があればいい。

 以前より、中国政府は外国人の出入国と長期居住に関する法律や規定を相次いで定めてきた。早くは1985年11月、全国人民代表大会常務委員会で『中華人民共和国外国人入境出境管理法』が採択され、外国人の永久居住問題に規定ができた。それから今日までに、すでに3000人以上の外国人が永久居住を批准されている。

 現在、中国での就労登記をしている外国人は6万人余り。「グリーンカード制度」の実施は、外国人に便宜を図り、外国籍人材の中国流入を加速している。これは中国経済の迅速な発展を促し、さらに、中国の総合的な国力がますます向上していることを示している。中国は、外国人が発展のチャンスを求めてやってくる好適地となった。