【編 集 後 記】(12月号)
▽古代中国では教養のある人は必ず琴・碁・書・画をたしなみました。伝統音楽はこうして伝承されてきたのです。後に、西洋音楽が主となり、民族音楽がもっていた修養の意味合いはなくなりました。子どもに簡単な音楽を身につけさせるのは、将来、特技を持たせるためです。市場経済が生活を左右するようになった今日、民族音楽は経済との連携を見出せず退勢していました。しかし最近、この状況が変化しています。本誌新米記者・于文が取材した特集をご覧下さい。
▽五月号の「放談ざっくばらん」では日本教育を批判する文章を掲載しました。今月は中国社会科学院の秦嵐女史から、違った角度で日本教育を評価した文章をご寄稿いただきました。この二つの文章は、中日両国の教育が直面する別々の問題を提起しています。このような、同じ問題でも見方によって異なる意見の文章が、今後ますます増えることを期待します。
▽九月中旬、于明新社長率いる弊社の訪日団が、日本各地で温かい歓迎を受け、貴重なご意見をいただきました。これからの雑誌作りに活かしていきたいと思っています。この場を借りて感謝を申し上げます。
▽今年ももうすぐ終わりです。本誌に原稿を寄せていただいています筆者の方々に深く感謝の意を表します。「色紙山水画を描く」「ポンフェイ先生の語学アドバイス」は今年で終了します。沈和年先生、里燕先生、彭飛先生ありがとうございました。来年は「茶文化の素顔」と「Sketch
of BEIJING」をリニューアルし、新しいコーナーも十近く増やしますのでご期待ください。 (編集長 王衆一)
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