全国人民代表大会(全人代)常務委員会の顧秀蓮副委員長は先ごろ、「中国は以後20年に5つの措置を採用し、大気汚染を改善する」と語った。
ここ数年の努力で、一部の都市における大気環境には改善が見られるが、全体からいえば、その環境は依然として厳しい汚染状態にある。このためいかに大気環境を改善し、経済の発展と人々の健康を保障するかが、中国の直面する大きな課題となっている。(中国新聞ネット)
天山雪蓮の花から耐寒遺伝子を取り外す
新疆ウイグル自治区微生物応用研究所は、天山1号氷山で収集した雪蓮の花から耐寒蛋白遺伝子を解読、抽出したと発表した。
雪蓮は優れた耐寒能力を持ち、その保温生理機能にきわめて利用価値がある。雪蓮から抽出した蛋白遺伝子を木綿、麦、稲、トウモロコシといった農産物に導入すれば、植物の耐寒能力が高められ、経済的に利点があるとともに、農産物の生産期を伸ばすことができるという。(『都市消費朝報』)
重慶市で中国最長の地下河川を発見
重慶市奉節県天坑の地面の割れ目から、中国最長の地下河川が発見された。全長40キロで、支流の一つである三眼洞は2平方キロに満たない範囲内にあり、水系の長さは12キロに達する。これまで明らかになっていた地下河の中国最長の水系は広西チワン族自治区東安県にあり、合わせて30キロ以上。重慶の地下河川の探査は、雲南、貴州、四川省のカルスト地形の成因を研究する手掛かりとなり、三峡プロジェクトの水環境保護にも重要な意義がある。(NEWSPHOTO)
ボランティアがチョモランマをきれいに
中国全国から集まり、北京を出発した100余人のボランティアが先ごろ、チベット自治区に位置する世界の最高峰・チョモランマを清掃して集めたゴミを、同自治区のラサへと運んだ。
中国科学院探険協会とチベット自治区体育局が共催した「チョモランマ環境保護活動」によるもので、ボランティアは同峰の標高5100〜6100メートル区間を清掃、3日間で合計8トンのゴミを集めた。主なゴミは登山者が捨てていった生活ゴミで、酒ビン、飲料水のアルミ缶、ビニール袋など。ほかにアルコールストーブ、不用になったテント、酸素ボンベ、登山ロープなどの大きな固体廃棄物も少なくなかった。これらはゴミ処理場に運ばれ、公害が出ないように処理されるという。
主催者はまた、チョモランマの環境保護の実態を伝える全国巡回展を行い、チョモランマから運んだゴミの一部を展示した。(『新聞晩報』)
北京市外文書店と日本の株式会社トーハンが、北京市外文書店の3階に日本書籍専門店を創設し、正式に営業を始めた。
中日間の経済交流の目覚しい発展により、北京在住の日本人がますます増えている。また、北京では日本語学習者やそれに精通している中国人も増加しており、これらの人々の需要に応えるために専門店が開設された。
日本書籍専門店は日本原版の書籍、文庫、雑誌、コミックなどを1万冊近く揃えており、毎週新しい書籍が補充される。また、予約業務も受け付けている。(NEWSPHOTO)
中国の現存する規模最大で、最もよく保存された皇族の邸宅建築群――北京「恭王府」の古建築修復工事がスタートした。
恭王府は、2008年までに博物館として正式開放される予定。従来開放されていた「王府花園(庭園)」だけでなく、修復された邸宅と一部再建された建造物も完成、全面的に一般公開されることになる。
また、全国初となる王府図書資料情報センター、王府文化研究センターも設立される予定だ。(『北京日報』)
国際観光フォーラムを開催
9月、中国西部国際観光フォーラム及び第2回四川観光発展大会が四川省九寨天堂国際会議リゾートセンターで開催された。21世紀の中国西部観光をテーマとし、100人近くの専門家や政府と世界観光機関の職員たちが、観光業の発展における協力や不可避の生態環境問題、観光区モデルなどについて検討した。
国家旅遊局と四川省政府の共催で、国家発展と改革委員会、国務院西部開発弁公室、国務院発展研究センターの専門家と四川省の指導者、世界観光機関の職員のほかに、JTB、日本農協観光など国外の大手旅行会社も参加した。
中国の英語市場は非常に大きい。現在、中国住民の預金残高は10兆元を超えており、住民収入の約10パーセントが教育に投資されている。英語と情報技術(IT)は、現在の教育産業の2大柱となっている。
専門家の予測によれば、2010年までに中国における英語教育の市場総額は300億元に達する見込み。現在の同総額は約150億元で、英語教育機構数は5万社。中国は世界貿易機関(WTO)に加盟し、2008年には北京五輪、2010年には上海万博を迎える。また、中国が世界の製造業の中心になるなど、英語を使う要素は高まる一方だ。こうして中国の英語教育市場は長期にわたり、高成長を維持すると考えられる。
木彫の「紫檀国門」を北京五輪委に寄贈
北京オリンピック委員会の蒋効愚副主席はこのほど、中国紫檀博物館の陳麗華館長から、北京五輪に活かしてほしいと「紫檀国門」という名の木彫を寄贈された。
「紫檀国門」は長さ3.21メートル、幅1.37メートル、高さ1.16メートル、重さ365.5キロ。中国紫檀博物館の100人あまりの職人が、精魂込めて彫刻したもの。作品には、古い歴史をもつ中国が扉を開けて、世界のアスリートや友人たちを歓迎し、楽しく集うという意味が込められている。(新華ネット)
教師の給料が向上
社会的地位の向上により、教師の待遇はかなり改善され、教職はますます人気の職業となっている。統計によると、1984年から現在までの20年間で、大学教師と小中高校教師の平均年収はそれぞれ17.8倍と10.9倍に増加した。
大学教師の2003年の平均年収は2万3300元を超し、2002年と比べると2261元の増加、1985年と比べると2万2100元の増加であった。また、全国の小中高校教師の2003年の平均年収は1万3300元、2002年と比べると652元の増加、1985年と比べると1万2200元の増加であった。(『人民日報』)
中国国家ラジオ・テレビ・映画総局映画事業管理局が主催する初の「日本映画祭2004」がこのほど、北京で開かれた。出品された映画作品は『壬生義士伝』『きょうのできごと』『父と暮せば』『七人の侍』など、日本の新作を中心としたさまざまなジャンルの7本。繁華街・王府井そばの北京新世紀影院など2会場で9日間にわたり上映され、中国の人々に日本映画の新しい息吹きを伝えた。
オープニングには『壬生義士伝』の主役を演じた中井貴一、『きょうのできごと』の田中麗奈、『父と暮せば』の黒木和雄監督などが顔をそろえた。中国映画『ヘブン・アンド・アース』にも出演した中井貴一は「これからの時代は、打倒アメリカ!(ハリウッド映画)。日中韓などアジアが手を携えて、新しい映画を世界に発信していきたい」などと力強く期待を語った。(写真・小林さゆり)
このほど北京で開かれた「第8回北京生物医薬産業発展フォーラム」で、担当の専門家が明かしたところによると、中国薬品市場の2004年の売上高は100億ドル、2005年は140億ドルに達し、2010年は240億ドルを突破する見込み。その際に、中国はアメリカ、日本、ドイツ、フランスに続いて、世界第5位の医薬市場になるという。(『北京日報』)
野球で中日交流
9月8日〜11日、中国対外友好協会成立50周年を記念して、日本のNPO法人RBAインターナショナルの久米信廣代表が、RBA野球チームを率いて北京を訪問した。
RBAインターナショナルは滞在中に、中国友好和平発展基金会を通して、北京青年野球チーム、北京大学附属小学校、清華大学附属小学校にユニフォームと野球用品を寄付した。また、RBAチームのメンバーが小学生に野球を教え、北京青年野球チームと友好試合を行った。久米氏は、「言葉が通じないと交流の妨げになりますが、スポーツならば言葉は必要ありません。子供たちがこのイベントによって野球の面白さを感じてくれたと信じています」と話した。
広州汽車集団有限公司(以下、広州汽車)とトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)が共同出資した「広州豊田汽車有限公司」がこのほど設立された。投資総額は38億2100万元、登録資本金は13億元、広州汽車とトヨタが折半して出資した。トヨタにとって広州汽車は中国第一汽車集団公司に続き、中国で2社目のパートナーとなる。
現在、広州では日本の大手自動車メーカー3社――トヨタ、日産、ホンダの組み立て生産・販売が行われており、日系自動車を特徴とする広州の自動車産業が形成されている。 (『北京日報』)
商務部の統計によると2004年1〜7月、中国の携帯電話の輸出量が7341万台に達し、累計金額が71億5500万ドルに上った。前年同期比では、それぞれ55.9%増、104.9%増となった。
携帯電話の輸出市場は、世界の99カ国・地域におよぶ。ここ数年、中国の携帯電話の輸出量は、そのほかの国・地域をはるかに超えて、世界のトップに躍り出た。また、中国は世界の携帯電話の「加工センター」という地位を確立した。(『文匯報』)
10月半ば、北京市内の逸品清茶館で第3回中国茶文化国際検定が行われた。
今回は初級、中級、高級の受験者計17人が訪中して受験。この検定は昨年から始まり、初級は基礎知識、中級は茶文化史、高級は総合的中国茶文化の知識と実技を問うもので、国際的に中国茶文化が理解できる人材を育てることを目的とする。
非常に高度な学習が要求され、半年間の学習と実技の研修後に検定を受ける。訪中の余韻に浸ることなく、テキストを見直す人、まとめを作って勉強する人、実技練習を申し出る人、徹夜で勉強して目を赤くする人など、張り詰めた緊張感が試験会場に漂った。その結果、全員合格を果たした。
中国茶文化国際検定協会の棚橋篁峰会長は「世界的に中国茶がブームを迎えている中、うわべだけのブームではなく、この検定の受験者の中から国際的な茶文化人が誕生することを願っています」と語った。
周口店北京原人遺跡 新しい洞穴を開放
周口店北京原人遺跡はこのほど、「新洞」遺跡を開放スポットに加え、観光客に一般公開することとなった。
「新洞」遺跡は、補強工事が完成したばかりの周口店北京原人遺跡・第4地点に位置する。冬暖かく夏涼しい洞内は、つねに適温に保たれている。観光客は洞内に入り、原人の生活を体験したり、その足跡をたどったりすることができる。
「新洞」遺跡がある第4地点は原人の生活が最もよくうかがえる洞穴遺跡で、原人洞から約70メートル離れている。専門家たちはここで、石器や灰燼、焼いた木の実など、人類が火を利用していた証拠を手にした。また、サルやアカシカ、ヒグマ、モグラなど40種にわたる哺乳動物の化石を発見した。(『北京日報』)
中国で初の自動車ローン会社「大衆汽車金融(中国)有限公司(以下、大衆汽車)」がこのほど正式に開業し、北京にある9社の自動車代理店と提携を結んだ。大衆汽車では、自動車ローンの月々の返済は、一般的なローンの15%引きとしている。自動車ローン会社の借入期間は13〜48カ月、頭金は自動車価格の30%以上、最後の返済は自動車価格の20%以下、間の返済は平均して分割することができる。現在のところローン対象者は限られており、大衆汽車は北京でフォルクスワーゲン、アウディと一部の輸入車の購入にのみ貸し付けている。(『北京青年報』)
オムロン、上海国際工業博覧会に出展
11月4日から9日までの上海国際工業博覧会において、センシング&コントロール技術の世界的な先駆者であるオムロン株式会社が、「人と機械のベストマッチング」をテーマとした「オムロン
センシング&コントロール技術総合展」を開いた。
展示面積は1080平方メートル、「企業イメージ」「コーポレート&テクノロジー」「産業」「電子デバイス・モジュール」「ヘルスケア」の5つのゾーンに分かれ、ユーザーたちにオムロンの製品、技術、解決方案を紹介した。オムロン(中国)有限公司の皆川泰平社長は「この展覧会を通して、中国とのパートナーシップを斬新でより良いものにしたい」との考えを示した。
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