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烏竜茶「鉄観音」の茶摘み風景(秋) |
いま、中国茶ブームといわれています。しかしブームといわれるものの例に漏れず、中国茶の深遠な世界はあまり知られていません。初めての方にも中国茶とその文化が理解できるようにお話ししたいと思います。
日本で中国茶といえば、まず烏竜茶をイメージする人が多いでしょう。烏竜茶は数多い中国茶の一部でしかありません。中国茶は余りにも種類が多いので全体像をつかんでいただかないとわかりにくいと思います。すこし堅くなりますが分類を説明すると、お茶は基本茶(一次加工茶)と再加工茶(二次加工茶)に大きく分けられます。このうち基本茶は発酵の度合いによって、緑茶、青茶(烏竜茶)、紅茶、白茶、黄茶、黒茶(プーアル茶など)に分類されます。再加工茶とはジャスミン茶のようにお茶に花の香りを移したりして新しいお茶の特徴を引き出すものです。
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中国茶文化国際検定協会会長、日中友好漢詩協会理事長、中国西北大学名誉教授。漢詩の創作、普及、日中交流に精力的な活動を続ける。
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中国茶の分類を基礎的にまとめると下記の表のようになります。下記の表は、中国茶を知る入り口です。次回から少しずつご紹介致しましょう。再加工茶は、基本茶の紹介の後に説明します。
茶区分
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製造区分
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主な銘柄
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効能・その他
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中国全体の飲料茶の70%以上を占める。全国の茶産地(20の省で生産されている)カテキンにより各種成人病の予防によい。癌の予防にも効果がある。
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非常に生産量が少ない。主に福建省で生産されている。精神安定や解熱効果がある。 |
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武夷岩茶 大紅袍
鉄観音 凍頂烏竜茶 鳳凰単茶など |
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日本人に最も親しまれている中国茶。福建省・広東省・台湾で生産されている。
血液中の中性脂肪とコレステロールを抑えるので循環器系の成人病の予防に効果がある。 |
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江南地区で多く生産されている。世界の紅茶の原産として親しまれている。ポリフェノールの作用で癌の抑制や解毒作用もある。
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湖南省を中心に生産量は少ない。精神安定及び解熱効果がある。 |
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雲南省を中心に西南地区で生産されている。脂肪分の分解に効果があり、成人病の予防に適している。
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