新年にあたり『人民中国』に寄せる
                   中華人民共和国駐日本国特命全権大使 王毅

 
 歳月が流れ、万象新しくなるこの新年を迎えるにあたり、私は新任の駐日中国大使として、『人民中国』誌のますますのご発展を謹んでお慶び申し上げます。ならびに『人民中国』を通して、 『人民中国』に関心を寄せ、支援をくださるすべての友人と読者のみなさまに、心よりごあいさつを申し上げます。

 『人民中国』は1953年6月、周恩来総理など先輩指導者の配慮のもとで、創刊されました。日本に中国を紹介する最初の日本語月刊誌となったのです。

 50数年来、『人民中国』は中国の歴史、文化、政治、経済、および現代人の生活を理解するための重要なルートとして、広範な日本の読者に歓迎され、好評を博してきました。日本の政治の中心地・永田町から沖縄、北海道まで、また政治家から一般の人々まで、読者は日本の四十数都道府県におよんでいます。

 そして、それは多くの日本の人たちにとって、手放すことのできない必読書となっています。中日国交正常化と中日関係の発展のために、また両国人民間の相互理解と友好を深めるために、重要な役割を担ってきたのです。

 中日関係は現在、大きな発展の前途を迎えています。と同時に、重大な政治的障害も存在しています。中日関係を終始、健全で安定的な方向へと発展させるために、両国政府と人民の共同の努力が必要です。

 私は、読者各位をふくむ両国の有識者たちが手を携え、「歴史を鑑とし、未来に向かう」という精神に基づいて、中日共同声明など中日間の三つの重要文献が決めた原則にのっとって、友好の伝統を引き継ぎ、共同利益を拡大し、相互協力を深め、ともに中日関係の美しい未来をつくることを心より期待いたしております。

 


     
     
   

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