▽昨年12月、趙啓正・国務院新聞弁公室主任と蔡名照・同弁公室副主任をはじめとする訪日団が、日本の各界の要人たちと交流を深め、中日関係の改善に努めました。弊社の于明新社長は全日程に随行し、その様子を二篇の特別レポートにまとめ、今月号で紹介しています。
▽歌舞伎と大相撲の公演を観賞した趙啓正主任は、「政冷経熱」を解決するには文化交流を盛んにすべきだと、さまざまな場面で言及しました。日本の要人たちも、文化活動によって国民感情を改善しようと主張しました。私は昨年、東京で開催された「未来に向かう日中関係」のシンポジウムで、文化交流を通じて東アジアの新しい文化共同体の形成を促す観点を発表しました。林・東京支局長の「東京通信」でも上記の観点を支持しています。2005年には多くの文化交流が行われ、暗くなりかけている中日関係に明るい光を投げかけてくれることでしょう。
▽1999年6月号では「夏商周の時代区分プロジェクト」の特別報道を行いました。あれから五年以上経ち、多くの新しい発見があったことを踏まえて、今月号の特集は「姿現した中国最古の王朝の都」です。横堀編集委員が最新の情報をもとに、河南省の現場を取材しました。中国文明の源を知る手助けとなるでしょう。
▽エネルギーは中日両国がともに直面している問題です。江原規由・ジェトロ北京センター所長の連載「中国経済」では、吉林省で自動車がアルコール入りのガソリンを用いたことを紹介し、将来における中国のエネルギー問題の解決方法について、独自の分析を示しています。(編集長 王衆一)
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