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写真=劉世昭
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香港上海匯豊銀行(HSBC)は2004年12月1日、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の北京銀監局に人民元業務の取り扱いを申請した。同銀行の丁国良・北京支店長は、「1995年に北京支店が成立して以来、5年間ずっとこの日を心待ちにしていました」と語る。
東京三菱銀行、香港東亜銀行、イギリスのスタンダード・チャータード銀行も同日、人民元業務の取り扱いを申請した。12月半ばまでに、北京にある外資系銀行24行の半数が同じく申請を行った。
中国の銀行業は 加盟時の承諾を履行するため、対外開放の歩みを絶えず速めている。上海、深セン、天津、大連、広州、珠海、青島、南京、武漢、済南、福州、成都、重慶の13の都市ですでに外資系銀行への人民元業務取り扱いが開放されている。
2004年12月1日、人民元業務の対外開放地域を北京、昆明、厦門、西安、瀋陽まで拡大した。さらに外資系銀行が西部や東北地区で業務を行うための審査条件を緩和し、2006年末までに、すべての地域で制限をなくす予定。
今年1月1日、一部の地域で外資系銀行に保険業務も開放した。銀行業の対外開放は、さらに重要な一歩を踏み出した。
2004年10月末までに、19の国や地域の外資系銀行62行が中国に204カ所の営業機構を設立した。その中の105カ所は、すでに人民元業務の取り扱いを許可されている。中国にある外資系銀行の資産総額は659億米ドルに達し、中国の銀行業の総資産の1・8%を占める。
人民元業務の開放につれ、外資系銀行と中国系銀行が株式、業務、技術などの面で多元的に協力し、互いに補い合いながら共に高め合う環境が作られた。外資系銀行の業務範囲とサービス対象の絶え間ない拡大は、中国の人々に、保険、理財などの分野においてさらに大きな選択余地を与えている。
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