何藹怡さんは、もともとしゃべるのが苦手だが、学生自主サークル「桜花社」(桜会)のことに話が及ぶと、次から次へと話し始めた。「私は昔、恥ずかしがりやで、広東っ子なので標準語もうまくはなかった。いつも留学生と間違えられて、きまりの悪い思いもしました。だけど桜花社で2年間鍛えたので、いまでは自由に表現できるようになりました」
21歳の何さんは、中国人民大学日本語学部の3年生。また、同大学でも500人と最多会員数をほこる、桜花社の会長を務めている。
桜花社は結成されて満3年。主要メンバーは、いずれも日本語学部の学生だ。常時日本語学習班を開いたり、日本映画を上映したりしている。またそのほかにも、定期的な日本文化祭や不定期の中日学生交流を行うなど、学生たちに日本文化にふれるチャンスを提供している。
始めたばかりのころは、さまざまな壁や問題にぶつかったというが、会員たちはそれでもこの活動をやめなかった。インターネット上の電子掲示板(BBS)に専用コーナーを開設し、活動内容を紹介したり、日本文化や中日関係についての文章を発表したりしている。
現在、他大学の学生や非会員らも桜花社の活動に参加している。それは何さんにとって、非常に嬉しいことである。活動も、いっそう力をつけてきた。「桜花社はもっと多くの人たちに交流活動への参加を促したいし、中日両国の人々の友好と相互理解を深めるために自分の力を注ぎたい」と、何さんは強く願っている。
現在は、日本音楽情報センターと連絡をとり、日本から実力派歌手を招いて大学内でコンサートを開きたいと思っている。「桜花社はますます発展するでしょう。そして私も桜花社とともに成長したい」と意欲的にとりくんでいる。
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