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「崑曲」救済に1000万元を投入

 

 「崑曲」保護プロジェクトが2005年から始まり、中国政府は2009年まで、崑曲芸術の救済や保護、援助のための専門資金として毎年1000万元を投入する。

 崑曲は「百戯の祖」とも称され、2001年に初めてユネスコの「人類の口承及び無形遺産の傑作」リストに登録された。しかし、保存されている演目が少なく、継承する人材や観賞者も減っているなどの問題がある。

 専門資金を使って今後5年間で、新しく10の演目を創り、危機に瀕している15の伝統演目を救済し、資料の発掘・整理や人材・愛好者の育成を行って、崑曲芸術の苦境を打開する。(『中国婦女報』)

『中国民族民間文芸集成志書』を編纂

 25年の歳月をかけた『中国民族民間文芸集成志書』の編纂作業がこのほど完成した。本書は、中国民族民間文芸を10の分類に収集、整理している。分類は、民間歌曲、戯曲音楽、民族民間器楽曲、曲芸音楽、民族民間舞踊、戯曲、民間故事、歌謡、ことわざ、民族民間曲芸で、分類ごとに各省の巻に分かれている。

 編纂作業は1979年に始まった。全体で298部450冊あり、字数は合わせて5億字以上に上る。それは改革・開放以来、民族民間文化を救援・保護する中国最大の文化プロジェクトとなった。(『人民日報』)

威海空港 外国航空機に開放

 国務院(中央人民政府)は、山東省の威海空港を外国の航空機の発着に開放することを正式に許可し、税関、国境警備、動植物の検査・検疫などの関連部門を配置した。

 威海空港は国際線の待合室などが完備されており、国際的な文字標識、サービスなどもすでに整っている。国家税関総署の検査・認可の後、正式に開放される。

 威海市は韓国にもっとも近い沿海開放都市で、ソウルまでの飛行時間はわずか45分。この開放は、山東半島と韓国、日本との経済・貿易、文化などの交流を促進する重要な役割を果たす。(『人民日報』)

日本は中国の外資第3位

 

 商務部(省庁にあたる)の統計によれば2004年末、日本は対中投資項目が3万1000以上に達し、実質投資は約500億ドル。香港特別行政区、アメリカにつづいて、中国の外資第3位となった。

 日本はかつて、10年連続して中国第1の貿易パートナーであり、外資や技術を導入する主な相手国の1つだった。日本は資金力や製造技術、ハイテク技術研究開発、企業管理などの面ですぐれており、中日両国の投資協力には大きな相互補完性と潜在能力を持つと考えられている。(新華社)

外国人9万人以上が中国で就業

 

 関係部門が発表したデータによると、2004年末までに、9万人以上の外国人が中国で就業している。おもに日本やアメリカ、ヨーロッパ諸国など先進国から来た人たちだ。従事している職種は、高級エンジニア、管理者、一般管理スタッフ、代表など。地域分布から見ると、上海で就業している外国人が最も多く、次いで深ロレ、北京、広州、青島、遼寧省、浙江省などの順となっている。

 中国が世界貿易機関(WTO)に加盟し、国際化するにつれて、外国籍の優秀な人材の需要はますます高まっている。(新華社)(写真・于文)

日本のメッセ業者が北京事務所を開設

 日本の大手メッセ業者(株)ジェイコムがこのほど、北京事務所を開設した(中国名・日本傑科姆会展服務公司)。

 ジェイコムは、日本の大手旅行会社JTBの傘下にあるメッセ業者。この2年来、同社は中国国際貿易促進委員会と良好な協力関係を築いており、全日空とJTBグループを愛知万博「中国館」のスポンサーとして紹介することに成功した。

 同社は、2008年北京五輪、2010年上海万博を目前に、将来性のある中国市場に目を向けている。(『北京青年報』)

2004年ブランド価値 ランキング発表

 

 2004年の中国ブランド価値ランキングが昨年12月、北京名牌資産評估有限公司から発表され、家電最大手の海爾(ハイアール)はブランド価値616億元で3年連続のトップに輝いた。第2位はタバコの紅塔山。以下、パソコンの聯想(レノボ)、酒造の五粮液、自動車の第一汽車、家電のTCLと続く。

 このランキングは、1995年から毎年発表されている。1995年のトップ20の平均売上高は約50億元だったが、今回は約239億元に上昇。また、10年前には売上高が100億元を超えた企業は第一汽車と紅塔山だけだったが、今回は13社。今回発表された43社のうち、民間ブランドは17社。数年前のランキングには民間メーカーはほとんどなかった。(『中国青年報』)(写真・于文)

日産が海外研究開発センターを開設

 

 2004年12月6日、中日合弁の東風汽車有限公司の乗用車研究開発センターが、広州市の花都区で定礎式を行った。これは、日産自動車(株)が、イギリス、アメリカに次いで、海外に設立した3番目となる研究開発センター。

 東風汽車有限公司は、日産自動車と中国の東風汽車工業投資有限公司の合弁会社。2003年6月に設立され、中国の自動車産業と外国企業の合作においては、従来でも規模最大、その領域も最大で、生産品が最もそろった合弁プロジェクトとなっている。

 研究開発センターの開設後、東風汽車有限公司の開発能力はひきつづき向上している。2007年までに6タイプの新型車をつづいて販売する計画で、それは高級、中級、経済型の乗用車と多機能型の商用車により形成されることになっている。(『北京青年報』)(写真・于文)

国産の環境保護カー 北京にお目見え

 中国汽車工業咨詢発展公司が開発した新型環境保護カーがこのほど、北京にお目見えした。

 新型電動機を導入し、エンジンをかけた時と走行時における騒音を取り除いている。また、ガソリンを従来の30%節約し、排気ガス汚染も60%以上減少させた。

 この種の新型電動機は、ガソリンエンジンの自動車を環境保護・省エネ型の混合動力自動車に改造することができる。現在、長安、一汽などの自動車会社が、こうした技術を生産に取り入れる計画だ。 (『経済日報』)

SARSワクチンを中国が研究開発

 中国の科学技術部、衛生部、食品薬品監督管理局は昨年12月5日、世界で初めて新型肺炎(SARS)ワクチンのT期臨床研究を終えたと発表した。臨床試験を受けた36人は、いずれも異常反応が現れず、抗体産生が行われた。

 T期臨床試験の成功は、SARSワクチン研究の難関を基本的に突破したことを表している。現在、中国はすでにロット生産の技術能力を備えているが、ワクチンはT期、U期、V期の臨床試験後、ようやく商業化への道が開けるという。(『中国青年報』)

中国人留学者の9割 帰国して活躍したい

 

 「中国人の海外留学者と帰国者の現状」の調査結果が2004年末に北京で発表された。調査によると、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア、日本への留学がもっとも多く、自費留学が主である。また、留学者の9割近くが帰国して能力を発揮したいと考えている。

 この調査は昨年10月15日に開始され、世界49カ所の国や地域の中国人留学者・帰国者3097人に対して行われた。中国で初めての留学生に対する大規模でグローバル的な調査である。 (『中国青年報』)

骨髄バンク志願者が20万人を突破

 

 中国赤十字会は昨年11月26日、20万人目となった「造血幹細胞提供志願者(ボランティア)」に「造血幹細胞提供栄誉証書」を授与した。これにより、中国の骨髄バンク志願者は20万人を突破した。

 2001年から2004年11月まで、中国の骨髄バンクはのべ5800人以上の移植適合者の検出サービスを行い、1600人の適合者検出に成功した。骨髄バンクはまた、アメリカ、日本などの患者のために、のべ50人以上もの検出サービスを行い、十数人の患者に対して造血幹細胞を提供している。

 統計によれば、中国には造血幹細胞の移植を必要とする100万人近くの患者がいる。そのため、少なくとも50万人以上の「骨髄バンク」を整備すれば、ようやく基本的な臨床の需要に応じられる。(『人民日報』)

海外流失文物 大規模な買い戻し

 

 2004年11月、300点以上の国外へ流失した文物が上海でオークションにかけられた。これは、中国で初めての組織的で大規模な流失文物の買い戻しである。

 流失文物の買い戻しは、これまでに2回の大きな波があった。第1回は、2002年にオークション会社が国外で流失文物の買い付けを行った。第2回は、2003年から国外の収集機関、収集家が直接自分のコレクションをオークションに出した。今回のオークションは第3の波といえる。

 国外へ流失した国宝を祖国に取り戻すことは、中国人の長年の願望である。中国社会の購買力の強化が、この取り戻しを促進させている。(『中国青年報』)

週末「相声」クラブが人気

 

 「週末『相声』クラブ」が北京で人気を博している。毎週土曜日になると、東城区にある文化会館に多くの相声(中国漫才)ファンが集まる。

 このクラブは2003年10月に成立。これまでの公演回数は60回以上、出演した相声家はベテランから新人まで200人以上、観衆はのべ2万人以上。また、定期的に相声創作クラスを開催。創作サロンなども開き、ファンは相声創作に参加することもできる。

 有名な相声が20元で鑑賞でき、相声ファンを十分に楽しませてくれる。そしてこのことは、相声クラブの評判も高めている。 (『経済日報』)

寧波市で新石器時代の遺跡を発見

 中国の考古学者が先ごろ、浙江省寧波市傅家山の付近で、7000年前の新石器時代の遺跡を発見した。

 傅家山の原始村落遺跡は、河姆渡遺跡から10キロあまり。すでに復元可能な文物が500件、出土している。傅家山遺跡は、河姆渡文化の早期類型に属する新石器時代の遺跡。規模が大きく、出土文物は多数あり、遺跡はほぼ完全な状態で残されている。

 今回の発掘では、珍しい鷹形の陶製碗が出土した。碗口の両端には、それぞれ鷹の頭と尾の造形があり、両側には羽ばたくような鷹の羽もついている。こうした形の器物が出土したのは、中国では初めてである。(『北京青年報』)

世界最古の酒を発見

 昨年、河南省の賈湖遺跡から発掘された陶器片の残留物は、世界最古の酒であることが明らかになった。賈湖遺跡は淮河流域にある最古の新石器文化の遺跡で、世界最古の「七音音階の骨笛」が見つかったことで知られている。

 1999年、陶器片の残留物を明らかにするために、中国から提供されたサンプルについてアメリカの専門家は化学分析を行った。そしてこのほど、「米科学アカデミー紀要」に残留物の化学成分は現代の米、米酒などと同じであり、陶器のなかには米などを原料として調和・加工した飲料が保存されていたとの研究結果が掲載された。

 これまで、中国の造酒の歴史は6000年以内だとされていたが、この発見により、9000年前までに遡れることになる。(新華社)

海南省で明代の羅針盤を発見
 
 昨年、航海で用いる羅針盤「水浮司南」が海南省で初めて見つかった。「水浮司南」は陶磁製、大きさや形は灰皿ほどで、同省の収蔵家・宋梓亭が露店から発見。釉や形・構造から、明代洪武年間(1368〜1398)の遺品だと鑑定された。

 皿に水を入れ、磁石に擦りつけた縫い針を綿に刺して水の上に浮かべると、南北を指す。このような陶磁製の磁石は航海で用いられ、台座や四方が非常に強固にできているので、外圧に耐えることができる。 (『北京青年報』)

北京が「緑色五輪」 計画を確定

 

 中国国家林業局、北京市政府などの部門は先ごろ、北京「緑色五輪」(緑のオリンピック)計画内容を発表した。

 今後3年間に、北京市は122億ドルを投資し、20項目の環境整備の重大プロジェクトを完成させる。汚染排出企業を移転させ、工業廃棄物や都市生活ゴミを処理することを環境整備の重点とする。と同時に、林業の発展をさらに加速させ、2007年に「林木の被覆率50%」の目標を達成するよう努力する。

 2008年オリンピックの際には、市街区の二酸化硫黄などの有害物質を世界保健機関(WHO)が求める規準レベルまで抑え、大気汚染の固体粒子は先進国都市の規準レベルまで抑える計画だ。(『北京青年報』)(写真・于文)

日本の大学 中国で学生を募集

 近年、日本の一部の大学は、中国の有名大学に事務所を設立し、直接学生を募集し始めた。優遇条件や政策を提供し、中国人学生に日本留学を誘致している。

 日本の大学の多くは、学生の質の向上と科学研究能力、国際競争力を高めるため、次々と海外へ目を向けていて、中国を優秀な人材を発掘する1番のターゲットとしている。

 早稲田大学は2004年に北京大学と提携して教育研究機関を設立、東北大学は清華大学に事務所を設立した。このほかにも、一橋大学、神戸大学などが相次いで事務所を設立し、学生を直接入学試験する試験場を設立した大学もある。(『経済日報』)

地震緊急センターを設立

 2004年10月、中国地震緊急捜索救助センターが正式に設立され、地震緊急救助システムの向上、規範化がさらに推進された。

 同センターは一流の水準を持つチームを形成し、その活動は地震現場の捜索・救援、装備の保障、監視・測定の巡回、科学的な考察、災害評価などの専門分野に及ぶ。世界最先端の設備や技術などを整えたセンターで、地震発生時には、現場の仕事状況を収集して、災害の突発事故に対処し、国の公共安全を守る。

 同センターには、現在100人が勤務しているが、今後200人に増やし、さらなる発展をはかる。(『北京青年報』)

天然緑茶から洗浄成分を抽出

 中日両国の科学技術者がこのほど、天然緑茶の洗浄成分を共同研究・開発した。洗浄用品の2次汚染を防止するために、大きな効果があるという。

 一般的な中国産緑茶から抽出された活性成分は、油や生臭さを取りのぞく効果がある。それは油と残留農薬をすばやく水に溶かし、農薬が2次的に有毒物質を発生させるのを抑える。また、この洗浄成分のPH値は、人間の皮膚の性質である弱酸性にきわめて近く、肌を保護するのにも役立つという。(新華社)

アバ州、「長征」遺跡を観光地に

 

 四川省のアバ(阿バ)・チベット族チャン族自治州は観光業を大いに発展させ、かつての「雪山・草原」を革命歴史観光地にしている。九寨溝と黄竜という世界的な名勝地を有するアバ州は、中国労農紅軍の1、2、4方面軍が長征中に滞在した期間がもっとも長かった地区であり、100カ所以上の関連遺跡がある。

 2004年5月、「長征」観光地の建設が正式にスタートしたことを象徴する「松潘紅軍記念碑園」のプロジェクトが始動した。その他のプロジェクトも順調に進んでいる。(『人民日報』)(写真・劉世昭)


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