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北京―香港 「緑に心が通じる」活動

 

 2005年1月9日、100人のボランティアからなる宣伝隊が、北京から出発した。北京―香港「緑色心意通」(緑に心が通じる)環境保護キャンペーンがスタートしたのだ。

 ボランティアたちは30台の自動車を走らせて、北京から河北、河南、湖北、湖南、広東などの地をへて香港にいたり、その後、福建、浙江、江蘇、山東、河北をへて北京に戻る予定。沿道各地で、環境保護と関連知識の宣伝にあたる。

 この活動は、1997年の香港復帰以来、北京と香港が初めて組織した、環境保護をテーマとするドライブキャンペーン。こうした人の心に訴える広い宣伝活動を通して、人々の環境保護意識を高め、さらに多くの人々の支持を仰ぎ、参加を促すことを目的にしているという。(写真・于文)

中華チョウザメが長江に再来

 

 3年間の春季禁漁の結果、長江の流域で長年見かけなかった国家1級保護動物の中華チョウザメが再び姿を現した。

 中華チョウザメが分布しているのは主に、長江主流の金沙江から長江河口までの間と支流のクモ江、湘江、ロカ陽湖などの河や湖。しかし1970年代以来、だんだんと姿を消し、母集団の生存にも影響が及んでいた。

 長江で禁漁期間制度が実施されて以来、2003年6月には湖南省で1匹の中華チョウザメが発見され、その後、次々に稚魚が確認された。こうして、中華チョウザメの分布範囲は広がり、出現率も絶えず増加している。(新華社)

五輪に向けマナーを強化

 

 北京オリンピックニュースセンターは1月18日、2008年のオリンピックに向け、北京市は「文明礼儀宣伝教育実践活動」を正式に開始したと発表した。

 これは、生活、社会、競技場、職業、学校、外交などの場でのマナーを、コミュニティーでの講座やメディアの宣伝、演芸、公益広告などを通して市民の心に深く意識させることをねらいとする。(写真・于文)

絶滅危惧種の漢方薬材  順化基地が雲南に

 中国の絶滅危惧種の漢方薬材を人工的に育て、順化させようとする基地の定礎式が先ごろ、雲南省文山チワン族ミャオ族自治州柳井郷で行われた。

 ここ数年、漢方薬による治療やその効能が国際医薬学界に認識されるにつれて、漢方薬材の輸出量が年々増加している。しかし、野生の漢方薬材が絶滅に瀕しているという現状に対し、同自治州の伝統民族医薬科学技術研究所が、漢方薬材の順化基地建設の申請をした。それによって絶滅危惧種の薬材を保護し、大規模な人工栽培を実現させる計画だ。

 現在、同研究所では、イチイなどの絶滅危惧種の漢方薬材74種の栽培と順化に成功している。(『雲南日報』)

天壇の祈年殿が大幅な修復工事

 

 北京の名所、天壇・祈年殿の大殿本体における修復工事が先ごろ、スタートした。

 祈年殿は、明の永楽18年(1420年)に創建された。明・清時代の皇帝が天を祭る儀式を行った場所であり、天を祭る古建築群では世界でも規模最大。1998年には、世界文化遺産リストに登録された。その中心部となる祈年殿は、北京に現存する最大の円形木造建築。1971年には大規模な修復工事が行われていた。

 今回の工事では、祈年殿のひさし(外側)の彩色画が塗り替えられて、破損部分が修復される。このほか、71年に修復した際、祈年殿の構内に4万平方メートル近くのコンクリートブロックを敷いたが、今回はそれを全部、蘇州からとりよせる特注「御用金磚」(レンガ)の模造品に替える予定。現代的な要素をとりのぞき、徹底して康煕帝、乾隆帝の繁栄時代の風格にもどすことになっている。(『北京晨報』、写真・于文)

ファストフード嗜好レベル 世界第5位

 

 ファストフードの嗜好レベルに関するインターネット調査結果がこのほど、明らかになり、アンケートを受けた中国人(大陸部)の97%が、ファストフード店を利用したことがあるという。

 この調査は、アジア太平洋地域と、欧州、アメリカで行われた。そのうち、フィリピンでは、アンケートを受けた人の99%がファストフード店を利用したことがあり(国・地域別では)トップとなった。次いで中国台湾、マレーシアが並び、中国大陸部は第5位だった。

 「衛生的だから」「おいしいから」というのが、中国大陸部の消費者たちがファストフード店を選ぶおもな理由。「場所が便利」で「価格(が安い)」というのも、有力な理由の一つとなっている。ファストフードのチェーン店の中では現在、ケンタッキー、マクドナルド、ピザハットが最も人気のブランドとなっている。(『北京青年報』、写真・于文)

海口、煙台、揚州に「中国人間居住環境賞」

 

 中国建設部(省庁にあたる)はこのほど、海口(海南省)、煙台(山東省)、揚州(江蘇省)の3市に対し、「中国人間居住環境賞」を授与した。2001年から始まったこの賞の授与は、これまでに深セン、大連、杭州、石河子、南寧、青島、廈門(アモイ)、三亜の各市に対して贈られている。

 同賞は、住環境の総体的な改善に、成果を収めた市政府を表彰するもの。その条件には、都市計画の作成、インフラ施設の建設、住宅の供給、住民サービスの確保、生態・資源の確実な保護、すぐれた文化環境の建設などが挙げられている。(『中国青年報』)

青年教師の外国研修 プロジェクトが始まる

 大学青年教師のリーダーたちの公費外国研修プロジェクトが、このほど始動した。

 大学教師の教養を高めるためのプロジェクトで、今年からスタート。毎年、5000人以上の青年教師のリーダーを、外国の一流大学の博士課程、科学研究などの研修のために派遣する。研修費用は、中国留学基金会が全額出資するか、または派遣大学が共同出資するという。プロジェクトはあらゆる大学に対してその門戸を開いており、すでに北京大学、清華大学などの28校が、初回の契約を行っている。さらに一部の大学でも引き続き契約が行われ、いくつかの地方大学でもこのプロジェクトの「受益者」になることができる。

 これは1949年の新中国成立以来、初の大規模な青年教師公費外国研修である。(『中国青年報』)

EUが第1の貿易パートナーに

 

 中国商務部が先ごろ発表した消息によると、欧州連合(EU)の対中貿易額はすでに日本とアメリカを上まわり、EUは中国第1の貿易パートナーとなった。また、EUにとっても中国はアメリカに次ぐ第2の貿易パートナーとなった。

 2003年、中国・EU間の貿易額は、初めて1000億ドルを突破した。2004年5月、EU加盟国が25カ国に拡大してから、中国・EU間の経済貿易関係は急速に発展。2004年1〜11月の貿易額は1593億ドルに達し、双方の指導者たちが目標にすえた1500億ドルを、2年繰り上げて実現させた。

 EUは、中国最大の技術導入相手国でもある。2004年10月末までに、中国がEUから導入した技術は累計1万8530項目、契約金額は800億ドルにのぼっている。         (中国新聞社)

「人民元銀連カード」が外国でも利用可能に

 

 中国銀連股キン有限公司(銀連)は今年1月10日より、韓国、タイ、シンガポールにおける「人民元銀連カード」(銀連マークのある銀行カード)の業務受け付けを正式にスタートした。これにより、中国の住民たちが初めて、外国で人民元銀連カードを使って金額を支払ったり、現金を引き出したりすることができる。

 中国中央銀行と国家外貨管理局の規定によれば、人民元銀連カードは国外で、ショッピング、飲食、宿泊、交通、医療などに限り、支払いや小額の現金引き出しに利用することができる。人民元銀連カードは昨年1月18日に香港で、また同年9月8日に澳門(マカオ)でそれぞれ利用可能となったが、今回の業務拡大により、外国でも正式に銀連カードが使えるようになった。(新華社)

世界最大の真珠生産国に

 

 商務部はこのほど、中国は世界最大の真珠生産国となり、生産量は世界の95%を占めると発表した。

 世界で真珠を生産している国は、中国、日本、オーストラリア、インドネシア、ベトナムなど少数で、中国が主に生産しているのは淡水真珠。日本はかつて世界最大の真珠生産国だったが、海域の汚染で多くの真珠貝が死んでしまったことに加え、自動車や電子など利益の高い産業に力を入れたため、海水真珠産業は急速に衰退した。

 中国の淡水真珠生産は、真珠貝の養殖技術の飛躍的な発展によって世界のトップに踊り出た。現在、湖南、浙江、江蘇、湖北などの各省が淡水真珠の主要な産地となっている。   (深セン新聞ネット)

大陸部と台湾との初の合資保険会社が開業

 

 中国の大陸部と台湾の初の合資保険会社である国泰人寿保険有限責任公司が1月24日に開業した。これは、台湾の保険資本が正式に大陸の保険市場に参入することを示している。

 同社は中国東方航空集団公司と台湾国泰人寿保険股キン有限公司による合資の設立で、総本部は上海にあり、登録資本金は8億元。

 まずは10種類の保険商品を発売する。中でも「長期看護保険」は中国大陸市場にはこれまでになかった商品で、高齢者看護と関連サービスの費用の支出を軽減する。他にも、住宅ローン返済保険や旅行安全保険などの商品がある。(『第一財経日報』)

大学生の西部での起業に初の資金援助

 1月18日、大学生の西部での起業を援助する専門基金が設立され、第1期の2000万元が予定通り準備された。西部で起業したいと考える今年卒業見込みの4年制大学以上の学生は、4月から「中国大学生西部創業基金」準備委員会に申請可能。これは大学生の西部での起業に対する初の資金援助となる。

 自分の起業計画書を用いて、または西部の辺境に赴いて科学、教育、文化、衛生などの仕事に従事することで、同基金に資金援助を申請することができる。

 この他にも、寧夏銀川金鷹国際CBDセンターは初の「大学生西部創業基地」を建設。同センターの経営利潤の一部分は、「中国大学生西部創業基金」に継続して投入される。   (四川新聞ネット)

中国最古の磁器印を発見

 浙江省の考古学者がこのほど、同省上虞市大園坪の後漢時代の窯跡で、磁器の底部のかけらに後漢時代の印紋を発見した。

 この印紋は、磁器底部の中央にあり、1辺の長さが約1.5センチの正方形を呈した精緻なつくり。「謝勝私印」という4文字を、はっきりと識別できる。

 これは一種の商標であり、この磁器が有名な職人によって作られたことを表している。印紋は、現在までに中国で発見された最古の磁器印であり、すでに2000年の歴史をほこるものだ。(『北京青年報』)

民営企業の輸出額 1000億米ドルを突破

 商務部は1月21日、2004年の中国民営企業の輸出額は1000億米ドルを上回り、前年比68.6%増、その伸び率は国有企業と外資系企業を超えたと発表した。

 民営企業の輸出が増加し続けているのにはさまざまな要因がある。中国の対外貿易経営権が開放され、多くの民営企業が貿易に参入できるようになり、長い間蓄積されていたエネルギーが発散されたことや、もとは国有であった一部の貿易会社が、体制の改革により民営企業に変わったこと、政策が民営企業の輸出を援助していることなどが挙げられる。
(新華社)

『中国考古学』の「夏商」と「両周」の2巻が出版

 中国社会科学院考古研究所編著の『中国考古学』の「夏商」と「両周」の2巻がこのほど相次いで出版された。

 『中国考古学』は、序論、旧石器時代、新石器時代、夏商、両周、秦漢、魏晋南北朝、隋唐、宋遼金元明の全九巻で、各巻が独立して1冊となっており、全部で約1000万字。

 夏商巻は1928年以降の殷墟の発掘と研究、二里頭文化や鄭州商城の発見と研究および二里頭遺跡の発見や夏文化の探索などを主に紹介している。両周巻は異なった方面から西・東周時代の青銅文明を説明している。その他の各巻も、次々と出版される予定。 (『人民日報』)

一部の大学で修士の修業年限が短縮

 修士課程の修業年限がこのほど、2年半または3年から2年へと短縮された。これは修士課程改革の大きな動きである。北京大学、清華大学、中国人民大学、ハルビン工業大学などの一部の専攻では、2年制の修士課程を実施し始めた。

 これまで、中国の修士課程の基本修業年限は3年。卒業後、大部分は大学や科学研究所に職を得る学者型人材となっていた。しかし現在、修士生の育成は学者型と応用型に分かれ、その多元化と目標の違いにより、修業年限にも変化が出てきた。また、中国の大学院生の人数が増加し続けていることも、修業年限を短縮させた原因であろう。(新華社)


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