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新型タクシーが登場

 

 今年、北京では万を超えるタクシー(シャレード)が使用年限を迎え廃車となるが、これに取って代わるのが、北京現代(ヒュンダイ)のソナタと、エラントラという車種である。

 排ガス規制をクリアした、EURO・(ユーロ3)規準の新型タクシーがすでに登場している。車内には、GPS(衛星利用測位システム)など、従来型タクシーにはなかった設備が搭載されている。ボディカラーは「春緑(黄と緑)、夏紅(黄と茶)、秋碧(黄と紺)、冬紫(黄と紫)」の4種で、よく目立つし、美しい。新型タクシーの料金は、初乗り4キロが10元(1元は約13円)で、それ以上は1キロごとに1.6元が加算される。(写真・于文)

北京が戸籍制限のない公園の年間パスを発行

 北京市は今年、戸籍や年齢で制限されない公園年間パスを初めて発行した。この公園パスを持っていれば、この1年は頤和園などの市内12カ所の公園に何度でも行くことができる。公園年間パスには、高齢者用(60歳以上)、60歳未満の退職者用、社会公開用(一般市民向け)がある。値段は順に、50元、100元、200元だ。

 北京市は、1980年代半ばに初めて公園パスを発行。当時、パスが所持できるのは、新中国成立以前に革命に参加した退職者のみに限られていた。90年代以降は、退職者証か高齢者証を持っていれば、年間パスを買うことができるようになり、ほとんどの高齢者にその適用を拡大。そして今年からは、戸籍と年齢の制限が取り除かれた。(『法制晩報』)

芸術系大学への出願が激増

 

 中国国内の芸術系大学に今年、受験生が殺到し、映画や演劇などの学校は受験出願人数が募集人数の20倍近くにもなった。

 芸術系大学への受験出願者は最近10年、毎年増加している。特にここ2年は、多くの省や直轄市で受験生の数が前年より倍に増えている。この原因は、芸術系大学の募集拡大や入試の際に一般科目(特に理系)の得点が比較的低くてもよい点にある。また、日常生活において芸術の需要が高まっており、芸術系人材の就職が有利であること、芸術系大学の独特な雰囲気や、スターになりたいと考える人が増えていることにも関係しているだろう。  (『北京青年報』)

「長江の源の生態守れ」 住民たちが移住

 長江の源の生態を守ろうとする「長江の源 生態移民」が先ごろ初めて行われ、117世帯のチベット族の住民たちが、北へ600キロ離れた青海省ゴルムド市郊外の新居へ移った。

 牧畜民たちはこれまで、青海・チベット高原のタングラ山郷に住んでいた。ここ数年、気候温暖化や過度の放牧などにより、高山植物の宝庫であった当地の湿原は退化がすすみ、生態環境が悪化していた。こうしたことから地元政府は2004年9月、タングラ山郷の「放牧をやめ、草木を返す」プロジェクトと、住民たちの移住プロジェクトをスタートした。

 移住先の住宅区では、牧畜民1世帯あたりの住宅面積は300平方メートル。地元政府は5年間にわたり、牧畜民1世帯あたりに毎年6000元の補助金を出す。移住者たちの今後の新しい仕事のために、関係部門は科学技術や労働技能の育成クラスを設け、彼らが定住区で特色ある観光業、養殖業、サービス業などを発展させるように指導する。

 タングラ山郷に残る128世帯の牧畜民がすべて新居に移住したあと、410万ムー(1ムーは約6.667アール)以上にわたる湿地では、放牧が完全に禁止される。(新華社)

北京の外国人ビザや居留の面で便利に

 

 北京市公安局出入境管理処はこのほど、公安部の制定した『外国人のビザと居留許可の業務規範』を実施し、北京在住の外国人にビザや居留の面で便宜をはかった。

 規定によると、一部の外国人のビザや居留許可の期限を緩和し、相応の証明を提供すれば6カ月以上1年以内の2次(ダブル)またはマルチビザを申請することができる。申請は何度でも可能。また、北京に長期滞在する外国人は、1年から5年の居留許可を申請することができ、居留許可を得た外国人は、有効期限内であれば何度でも出入国可能で、リターンビザを申請する必要がない。(『北京青年報』)

アワビ、フカヒレ加工 工業化の試み

 

 ある食品会社は、これまで高級レストランだけで食べることができたアワビ、フカヒレを工場で大量加工し始めた。この企業は4本の生産ラインを利用して、活きアワビの加工から包装までの全ての工程を独立して行う。販売された商品は、温めるだけで食べることができ、生産コストも抑えられているので、一般の人々でも気軽に高級な味を楽しむことができる。

 高級食品の加工の工業化について専門家は、将来性があり市場の需要も大きいとみている。今後、名店の一品をスーパーで購入して家庭で食べることが、新しい飲食スタイルとなるかもしれない。(千竜ネット)

チベットレイヨウ繁殖地 新疆で発見される

 関係部門はこのほど、新疆ウイグル自治区ホータンに、チベットレイヨウの繁殖地を発見、その正確な位置を確定した。初歩的な見通しによれば、毎年5月中旬から8月中旬、少なくとも5000匹のチベットレイヨウがここで子どもを産むという。

 チベットレイヨウは、中国国家1級の重点保護野生動物。青海・チベット高原に生息する特有の動物で、絶滅の危機に瀕している。このチベットレイヨウを救うため、中国政府は青海省のココシリなど多くの地区を国家級の自然保護区に指定。法律により密猟等の犯罪への打撃を強化した。これによりチベットレイヨウの数は、回復しはじめているという。     (新華社)

民間文化遺産の救援に文芸家協会が関わる

 

 近年、貴重な中国民族民間文化遺産の多くが廃れつつある現状を、政府と各界各層が重視している。

 中国民間文芸家協会がスタートさせた「民間文化遺産緊急救援プロジェクト」により、武強年画の古い版木、シャーマニズム文化など多くの民間文化遺産が、緊急保護されている。また、このプロジェクトには、民間の芸人たちに「芸術手当」を支給するという取り組みもある。これにより上海の一部の芸人たちが、すでにこの手当を受けている。

 このプロジェクトがより深く、広範な地域にわたって展開されることにより、さらに多くの民間文化遺産が救いだされ、保護されることだろう。

フランス映画回顧展が開催

 1月に香港で開幕した「2005フランス映画回顧展」は、3月に北京、4月に上海と巡回した。この回顧展は中国の「フランス文化年」のイベントの一環。今年は中国映画誕生100年にもあたるので、映画誕生の国であるフランスの映画回顧展を開催する意義は大きい。

 北京では映画資料館で著名な映画作家25人による41作品が放映された。いずれも1895〜2003年のフランス映画の代表作であり、中でもルミエール兄弟の作品を含む初期の無声映画は中国で初めて放映された。

中国バレエ団、東京で公演

 

 中国の中央バレエ団は4月13日〜20日、東京の新国立劇場で張芸謀監督の演出による創作バレエ劇『大紅灯籠高高掛』(同名映画の邦題は『紅夢』)および『中外バレエ名劇抜粋の夕べ』を公演した。

 『大紅灯籠高高掛』は2001年の初公演以来、世界の舞踊界から注目を浴び、日本を含む多くの国に相次いで招請されて公演してきた。

 今回の公演は「日中友好議員連盟」が後援し、多くの日本人が熱心に支援した。日本各界も、民間の文化交流を通じて中日両国の友好と両国民の相互理解を深めたいと願っている。(『北京晩報』)

周公廟遺跡で甲骨文字を発見

 陝西省周公廟遺跡の760余りの甲骨片の整理・研究で大きな成果があり、495字の甲骨文字が発見された。これらの甲骨片には「周公」「王」「太保」など重要な人名が書かれており、記載事項の多くは行軍や戦に関係があるものだった。(中国新聞ネット)

裏千家大宗匠が講演

 

 茶道裏千家の千玄室大宗匠(前家元)が3月17日、北京市内で茶道についての講演会を行った(主催・国際交流基金、駐中国日本大使館、茶道裏千家)。劉徳有中華日本学会会長ら中日関係者、学生など約250人が、会場をいっぱいに埋めた。

 千玄室氏は81歳。今回が、87回目の訪中になるという。天津・南開大学の哲学博士号を持ち、1994年には天津商科大学裏千家茶道短期大学を創設。2002年には中国文化部の「文化交流貢献賞」を受賞するなど、日中茶道交流の促進に努めている。

 講演では、約800年前の中国の宋代に日本へと伝えられた茶が、日本独特の精神文化体系となって花開いたという茶道の歴史や、「和敬清寂」という人の和と閑寂な世界を求める茶道の理念などを紹介。「茶道の心とは、相手のことを思いやること。世界平和のために、今こそ茶道が求められている」などと語り、会場の人々の共感を呼んでいた。(写真・賈秋雅)

世界漢語研究センター設立

 中国の老舗出版社・商務印書館がこのほど、北京に「世界漢語(中国語)教学研究センター」を設立した。

 同センターを世界漢語教育の優良図書の研究発展基地と出版基地とすることが狙い。商務印書館の周洪波社長補佐は「センターは今後、外国人や海外華人、国内の少数民族を対象とする漢語教育市場の開拓に力を入れる。人類の平和事業と文化交流のサービスのために、中国語をさらに世界に広げていきたい」と語っている。

高校の教科書に武侠小説

 全日制普通高校の「語文」(国語)の教科書に、王度廬の『臥虎藏竜』と金庸の『天竜八部』の武侠小説2作品が初めて選ばれた。

 このことは、各方面で激しい論争を巻き起こし、ある学者は、武侠小説は娯楽なので、思想性は高くなく、生徒をよりよく導く役割があるとは思えないとの見方を示している。一方、ある学者は、武侠小説は中国の伝統文化を含んでおり、表現している「陽剛の気(男らしい堅固さ)」は中国文化の奥底にある渇望で、国民の人格形成に深い影響を与えるとして肯定している。

 武侠小説の掲載は、教材改革の一つの突破点とみることができ、生徒の多くは歓迎している。

日本のデジカメ 中国市場の7割を占める

 

 近ごろ、キャノンやソニー、ニコンをはじめとする日本のデジタルカメラが、中国のデジカメ市場の7割を占めているという。デジカメは、他の電子製品と比べ利潤が高いので、市場の競争は激しさを増している。

 フジ、キャノン、オリンパス、コニカなどのデジカメ生産メーカーは、中国に工場を持っており、今年から、香港産のデジカメもゼロ関税で中国大陸部に入ってくるようになった。大陸部の企業は依然として中核部品の製造技術を持っていないので、今後2〜3年で外資系の大手メーカーに対抗できるようになるのは難しいだろうと業界関係者はみている。(『京華時報』)

中国首都警官楽団 日本で初の公演

 

 中国首都警官楽団は4月30日〜5月6日、日本で開催された「世界のお巡りさんコンサート」に参加し、東京、横浜、千葉と愛知万博の会場で公演を行った。

 この楽団は若い警察官60人によって結成されたアマチュア吹奏楽バンドで、結成からたった2年だが、演奏レベルは高い。楽団にとって、今回は初の日本公演となり、「世界のお巡りさんコンサート」への華々しいデビューとなった。(写真・于文)

首都鉄鋼集団が河北省に移転

 中国国務院(中央政府)は先ごろ、首都鉄鋼(首鋼)集団の移転を認可、移転方案が制定された。本部は北京に残ることになる。

 首鋼は1919年に創立。工場の敷地面積は10平方キロで、北京の鉄鋼工業基地であったが、北京最大の工業汚染源でもあった。首鋼の移転と北京の大気汚染軽減は、ともに密接な関係がある。

 『首鋼構造調整方案』によれば、首鋼は高い汚染源となる鋼鉄製錬プロジェクトを、河北省唐山市の南80キロの曹妃甸地区に移転させる。同地区には、2010年までに年産800万トンの大型鉄鋼企業が建設される予定だ。(新華社)

北京の日本人団体が中国赤十字に義捐金

 

 北京の中国日本人商工会議所と日本人会が2月22日、中国赤十字にスマトラ沖地震とインド洋大津波の被災地への義捐金として、26万元あまりを贈った。この義捐金は、被災地の復興のために使われる。(写真・于文)

北京のホテルが新規定を実施

 オリンピックの観光ブームに備えるため、北京の観光ホテルは今年から、一連の新しい規準と規定を実施している。「緑色(環境)ホテル規準」「レストランの2カ国語メニューの製作」「レストランの団体観光客用分食(取り分けて食べる)コーナーの設置」などを推進していく。

 現在、北京市旅遊業協会は、建築材料、省エネルギー、非使い捨て用品使用、環境保護などを含む具体的なルールを制定している。2007年末には、中国オリンピック委員会と契約したすべてのホテルが「緑色ホテル」の資格を取る予定だ。(『北京青年報』)

自動識別技術産業がスピード発展期に入る

 近年来のバーコード技術の発展と、RFID(非接触無線自動識別)技術、EPC(電子商品コード)技術の出現によって、中国の自動識別技術産業が、スピード発展期に入っている。

 中国自動識別技術協会の関係者は「中国のバーコード技術は、今後5年以内に中国が独自につくったバーコード標準の知的所有権を持つことができる。また『中国バーコード推進プロジェクト』は、電子政務、電子商務、製造業、現代物流業などの多くの分野に配合される。バーコード技術の応用をいっそう推進する」と語っている。 (中国新聞社)

SCDMA網の利用で低コストの電話を実現

 北京信威通信技術股キン有限公司が独自開発した新型の「SCDMA無線接続システム」が今年2月、情報産業部の審査をへて、大量生産の認可を受けた。このシステムは、農村に固定電話を設置する際のコストを下げ、「農村に低コストで電話を引こう」という目標を実現させる条件となる。

 従来、使われていたGSM、CDMAなどの移動通信モデルに比べ、SCDMA基地局はカバー範囲を拡大し、複雑な地形の影響も受けにくいという。とくに、山谷に囲まれた人の少ない農村地域や、採鉱などの野外作業での利用に適している。SCDMAは中国が知的所有権を有しているため、外国に特許料を支払う必要がなく、設備も安価で、コストを抑えることができた。また、基地局の施工費もそれほどかからず、建設に時間がかからないというのも、その優位性だ。(中国吉林ネット)



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