今年初め、「環境保護の嵐」が全国を席巻し、環境保護法規に違反していた30件の建設事業が中止された。そのうち26件は巨額が投資された電力事業で、三峡プロジェクトの一部も含まれる。
長年活躍してきた民間の環境保護組織は、一般の人々に環境保護教育を行うという単純な役割だけでは満足せず、重要な事件にも積極的に関わり、政府の政策決定に影響を及ぼしている。
現在中国では、エネルギーの消費過多、環境汚染、低効率による発展をこれ以上続けることはできないため、伝統的な工業型経済から循環型経済への転換を決定した。中国の1人当たりGDP(国内総生産)は1000米ドルで「まずまずの生活レベルの初級段階」にあり、1人当たりGDPが8000米ドルの先進国との差は大きい。それでも循環型経済、「グリーンGDP」の早急な実施が迫られている。
グリーンGDPとは、本来のGDPから環境・生態破壊による損失や自然資源の消費分を差し引いた数値で、経済発展や国民福祉の水準を客観的に評価できる。昨年1年間の準備を経て、中国のグリーンGDP算出システムは、北京、天津、広東など9つの直轄市や省で試行される。
『三聯生活週刊』 水質汚染が中国政府に挑む
温家宝総理は、3月に開催された全国人民代表大会における「政府活動報告」の中で、「清潔な水を飲ませます」と国民に約束した。
1980年代、中国は工業化の発展に力を注ぎ、淮河上流では印刷、製紙、化学工業などの小型工場が続々と開設された。これはある程度の経済収入をもたらしたが、淮河は著しく汚染された。1994年、下流の水道工場は54日間の給水停止を強いられ、1億元以上の損失を被った。
経済発展と水質汚染の矛盾をどのように解決するか。これは中国政府が直面している重大な問題だ。1990年代、政府は汚水源の処理に莫大な資金を費やす一方、河や湖の沿岸の深刻な汚染をもたらす企業の閉鎖・業務停止を行った。また、国外の進んだ経験を参考に、『水法』『水汚染の予防・処理法』など水資源を保護する一連の法律法規を公布し、施行した。
2000年以降、政府は180億元以上を投入して、各種の農村飲用水プロジェクトを立ち上げ、全国1992の県、5700万人以上の農民の飲用水問題を解決した。目標は、2020年までに、飲用水が基準に達していない地域の3億人の農民たちに安全な水を提供することだ。
『瞭望新聞週刊』 中国文化の春
中国の経済力と国際影響力が強まるにつれ、中国文化の吸引力はますます大きくなり、世界的に重要な文化イベントも相次いで中国で開催され始めている。例を挙げると、2004年に行われた蘇州世界遺産大会、2006年の杭州世界レジャー博覧会、2008年の北京オリンピック、2010年の上海万国博覧会などだ。
ここ数年、対外文化交流を行っている雑技、カンフー、戯曲(京劇や昆曲)などは、商業的な運営を始めた。「女子十二楽坊」のアルバムは、日本で200万枚のセールスを上げ、アメリカでも初回のセールスが30万枚に達し、世界中に中国の民族音楽を広めるという夢を実現した。
映画『英雄』(邦題『HERO』)は、日本での興行収入が3億元だったのに続き、ヨーロッパや東南アジア、北アメリカでもすばらしい結果を残した。全世界の興行収入は11億元に達し、中国映画の奇跡を起こした。
他にも、多くの歌舞団が世界巡回公演を予定している。中国文化の華やかな登場は、全世界の注目と歓迎を受けている。
|