編 集 後 記  


 
 
 

 

 ▽私は昨年、日中コミュニケーションシンポジウムにパネラーとして参加した際、経済合作と同時に、文化交流も重視すべきだとの意見を出しました。現在、両国の文化交流はますます重要視されています。国務院新聞弁公室の蔡名照副主任は、訪日して立命館大学に中国古代思想家・孟子の彫像を贈呈するのに先駆け、弊誌に寄稿してくれました。昨年訪日した際の印象だけでなく、交流によって民間関係を改善する大切さから文化普及の重要性についても記述しています。孟子の思想は儒学のいう「内包」に満ちています。儒学の重要な内容は平和の主張なのです。

 ▽儒学の影響を受けている中国人の多くは、「和」の知恵を良く知っています。最近、海峡両岸(中国の大陸部と台湾)関係の平和にも好転がありました。多くの台湾商人は上海や珠江デルタ地域で投資を行い、平和や合作を促進する重要な力となっています。今月号で紹介した郭承豊さんは、上海の台湾ビジネスマンの一人です。今年春節期の両岸チャーター機の運航を、ピカソの作品『平和の鳩』になぞらえ、草の根の両岸平和活動を祝福しています。

 ▽「和」の思想は中国だけでなく東アジア全体のものです。戦後60年間、中日両国が平和発展を主流とし、草の根の友好交流を行ってきたことが、これを証明しています。中国の映画監督・彭小蓮さんも両親の経験により、歴史に対する辛い記憶を持っていましたが、小川紳介監督との交流を通して、日本人を尊敬し信用するようになりました。「放談ざっくばらん」で、私たち中国人の歴史や現実、そして未来に対する考え方を知っていただけたら幸いです。    (編集長 王衆一)

   


 

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