2005年4月号に届いた読者の声
 

感謝の気持ちを忘れてはならない   四川省自貢市 西茂俊明

 日本の負傷兵を世話したレポートは、淡々とした記事の中に深く、重い思いが込められており感動しました。言葉には表せないご苦労があったことを思うと涙が出ました。

 ここで思い出すのは、残留孤児のことです。いったい世界のどこに敵国の子供を、今回のように負傷兵を養育する人がいますか! 日本人はこの一事をもってしても中国に感謝する気持ち、そして「ありがとう」の気持ちを忘れてはならぬと改めて思いました。

莫言さんの言葉を大切に   東京都八王子市 中條淳之

 2001年、ラジオ中国語講座で「鉄孩」を勉強する機会がありました。作品では権力の方針に翻弄される庶民の悲哀が見事に表現されており、作者莫言さんの精神力に敬服していました。 

 北海道旅行で莫言さんは何を感じ取られたのでしょうか。「歴史は真正面から正視しなければならない。一方戦争は政治家が起こす滑稽なもので、庶民とは無関係なのに庶民の運命を狂わせる」との言葉が強く心に残りました。

 政治が不透明な現在、日中両国民はごまかしのない真の友好関係を築くために、一層の努力が必要であることを強く感じております。

身近な人が記事に登場   東京都小金井市 大江神一

 日本の負傷兵を世話したレポートには本当に感激しました。文中にある津田康道氏は私の親戚に当たります。私が子供の頃、康道さんは龍谷大学の学生で、いろんなことを教えてもらいました。若い時から温かい親切な人でした。懐かしい思い出が蘇ってきました。

 30年来『人民中国』を読み続けていますが、こんな身近な人が記事になることなど予想もしていませんでした。

私を魅了した中国の風景   長崎県松浦市 山本 脩

 購読を始めてから、1年を迎えます。おかげで、中国の歴史や文化、そして事情の一端を知ることができました。 

 また、世界遺産のページで紹介された中国のすばらしい風景は私を魅了し、とうとう北京、桂林、上海、九寨溝、そして三峡ダムで貯水が始まった長江クルージングへと訪ねてしまいました。2009年の第3期工事完了後の水位175メートル上昇の姿をぜひ見てみたいと思っています。

二つの美談に希望が湧いた   兵庫県西宮市 中原正典

 「放談」の北海道当別町の劉連仁生還記念碑の由来と日本の負傷兵を世話したレポートは、政治が如何にあろうとも、「日本と中国の庶民は善良な人ばかり」で、日中の良心の「好一対」を述べているものと、とても感動しました。

 政治・外交面でぎくしゃくしている今日、「窓」で青木さんが述べておられるように、「国際」ではなく「民際」を広げなくてはならないと思います。

 二つのお話とも、私は初めて聞く美談で、心がさわやかになり、明日への希望が湧いてまいりました。

読めば読むほど中国に行きたい   和歌山県伊都郡 中村友美

 『人民中国』を読んでいると中国に行きたいと思う気持ちが強くなります。特にここ数年間の経済の発展、街並みの変化には驚かされるばかりです。

 安徽省の特集や「私の一日」などの記事はとても面白かったです。特に「私の一日」では、同じ世代の呉衛さんの生活スタイルがどこか自分と重なって興味深かったです。

Q&A

 Q:日本は長年、対中ODAを行っていますが、中国人はみなこのことを知っていますか。ODAに対してどのように考えていますか。東京都 佐藤英明

 A:大平正芳首相(当時)が1979年に訪中した際、ケ小平氏に中国に対する開発援助を正式に提案しました。それから二十数年来、北京の地下鉄や空港、京秦鉄道(北京-秦皇島間)など大型プロジェクトに円借款が運用されました。また、北京の中日友好病院をはじめ、教育や医学、農業、環境保全の分野では、無償資金協力も受けています。中国の人々は、ODAがもたらした実益とプラスの役割に対して、心から感謝しています。全国紙『中国青年報』『光明日報』など多くのメディアもみな、このことを十分に報道しています。

 ODA中の円借款は、低金利ではありますが、やはり商業的な借款です。元金の返済はもちろん、利子も支払わなければなりません。中国は1990年代から円借款の返済を始め、これまでに返した元金と利子は合わせて、1兆5000万円に達します。

 中日の政治関係から見た場合、両国は事実に即してその状況をそれぞれの国民に報告しなければなりません。実際に、対中ODAは中日双方にとって有益な事業です。日本がODAを行っている国家の中で、中国は非常に成功している例と言えるでしょう。

 弊誌2000年9月号に「円借款はどう生かされているか」という記事がありますので、ぜひご参考ください。

 


     

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