編 集 後 記  


 
 
 

 

 ▽今年は、新疆ウイグル自治区の成立50周年です。本誌は昨年、シルクロードの新旧の変化についてレポートしましたが、国境までは行くことができませんでした。そこで今年、その宿題を完成させ、特集を組みました。国境貿易、「双語」教育、「国内留学」など新疆の現状を映し出したいくつかのポイントに重点を置き、そこから今日の新疆の異なった側面を見ることができたのではないかと思います。

 ▽本誌顧問の王效賢・中日友好協会副会長が、溥傑夫妻と周恩来総理に関する文章を寄せてくれました。当時の政治家の知恵と魅力に改めて敬服します。実は私は10年前、本誌の連載「溥儀と周恩来」を翻訳した際、この話を読んでいます。しかし今日、視点が異なったことと、中日関係に新しい変化が現れたことにより、また新たな感動を覚えました。これがいわゆる「温故知新」でしょうか。

 ▽中国国際放送局の王小燕さんは、7月末に中日友好写真展に参加し、その感想を「放談ざっくばらん」に寄せてくれました。文章中にある「戦後60年目を迎えた中日関係は、決して単純一色なものではなく、複雑な側面を数多く抱えている。・・・・・・色々なレベルから両国関係を発展させていく」という思いが、この写真展での彼女の収穫です。

 参観者の温かい眼差しは、中国人である筆者の「硬直化していた日本のイメージ」を修正してくれました。この文化交流は、参観者に感動を与えただけでなく、彼女自身もここから多くのことを学びました。このような良好な相互作用こそ、今回の写真展で最も値打ちがあったのではないでしょうか。(編集長 王衆一)


   

 

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