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『七剣』 (セブン ソード)
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監督・徐克 出演・甄子丹、金素妍ほか 晦明大師は、剣を鋳ることに夢中になっていた。今の非常時に晦明大師は、生涯の心血を注いで鋳た7つの宝剣を、自らの4人の弟子、救援を求めに来た3人の客人に贈る。それは、互いに力を合わせ、“風火連城”の残虐な殺戮を止めてほしいと願ってのことだった……。 この映画の監督、徐克は(『笑傲江湖』(スウォーズマン)『黄飛鴻系列』(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ シリーズ)など、多くの経典武侠映画を撮影しており、今まで耽美的なスタイルがよく知られている。しかし『七剣』の中では、転じて素朴な人々を登場させ、写実的な武術の動作を用いることで、今まで神格化された侠客のイメージではない、人間らしさを表現している。 本映画の上映時間は162分と長く、近いうちに4時間の完全版DVDが発売される。それにともなって、中日両国の漫画家の手によるアニメ版、『七剣』も作られ、あわせて5部の続編も計画されている。しかし、『七剣』が本当のブランドとしての価値を持ちうるかどうかは、市場の検証を待たなければならない。
監督・傅華陽 出演・周韵、郭小冬ほか 70年代、武漢。知識分子の家庭出身の星子は、高校を卒業後、駅の積み卸し場で仕事をするために小さな駅にやってきた。そこで鉄道の労働者、陸セイと知り合う。2人は、毎日顔をあわせる中で、徐々に愛情が生まれる。ほどなく、大学入試の募集が拡大。星子と陸セイはともに試験に参加し、大学に進もうと約束するのだが、意外にも陸セイは、両親の意見におされ、大学受験をやめ、積み卸し工の仕事に留まる。星子は、陸セイのこの行動が理解できず、陸セイとけんかになってしまう。2人の家庭環境の違いや、これからの異なる将来を考え、ますます苦しむ陸ム。そんなある日、酒に酔った陸セイは、同じ仕事場の女性作業員、水香と一夜をともにしてしまうのだった。 星子は大学に合格。陸セイも、積み卸し場長から抜擢される。星子がまもなく仕事場を離れようとする時、陸セイは星子に愛する気持ちを伝えるが、星子は彼の過ちを許すことができない。そして、つらさをこらえながらも星子は、彼を拒み続けたのだった。あんなに愛しあっていた2人は、これからすれ違ってしまうのだろうか。 『桃花燦爛』は、本映画の監督・傅華陽の処女作。創作のインスピレーションは、アンデルセンの童話『柳の木の下で』からきている。映画中の俳優たちは、無理のない演技で、物語が自然に進行している。デンマーク、コペンハーゲンの映画祭で、本映画は、「アンデルセン精神の完璧な演繹である」と、アンデルセン栄誉賞を受賞した。
石光華・著 詩人・石光華が、初めての本を出版した。といっても詩集ではなく、『我的川菜生活』という料理に関する随筆だ。作者の、思いつくまま書きつづられる言葉の端々からは、料理の世界の奥深さを垣間見ることができる。作者は、泡菜(四川つけもの)、野菜料理、サン水(調味料)(四川独特のタレ)に、工夫をこらし、かつて材料をうまく使えなかったときの後悔、料理を作る際に得られる、ささやかな新しい発見の喜びなどの記述は、読む者に深い印象を与える。 石光華は、生まれも育ちも四川。四川料理の、基本的な材料の紹介から始まり、四川料理の歴史、四川の町、個人的な成長の物語などにもおよんでいる。この本は、四川料理の文化のために作り上げた、とても詳細で面白い紹介であると言っていいだろう。そして、四川料理がただ麻辣(舌がしびれ辛い)だけという、人々の浅はかな印象を拭い去ってくれる。 本の中には、多くの写真や解説、伝統的な四川料理を作る上での手順もあり、とても実用的である。(陜西師範大学出版社) 余華・著 小説『兄弟』は、江南の小さな村の義兄弟、李光頭と宋鋼の人生が語られており、「文化大革命」の時期と現在が、上下2巻で構成されている。西洋人が400年生きてやっと経験する天と地ほどに違う時代を、中国人はたった40年で経験してしまった。そして、この2つの時代をつなぐきずなが、つまりこの兄弟2人である。彼らの運命と2つの時代は同じように、天地がくつがえるほど変化し、恩と仇とが交錯するという物語である。 この本は、作者・余華の『活着』『許三観売血記』の後、10年ぶりの長編小説になる。一貫して作者は、冷静、淡々と叙述を行っている。以前の作品と比べて異なるのは、『兄弟』の中で展開する、苦難、死など、残酷な現実を描く断片の中に、こまやかなやさしさが、ほかの作品より多く表現されている点だ。このような残酷な中でのやさしさは、まさに、『兄弟』の最も読者の心を打つ所でもある。(上海文芸出版社) 阮次山・著 本書は、著名な時事評論家、阮次山が、日本の政治の動向を、率直に評論した選集。この10年、中日両国間に起こった、いくつかの重要な事件や問題を重点的に結び付け、中日関係を分析している。主に、中日関係の中での台湾問題、日米の関係および中国への影響、日本の国連安保理常任理事国入りの問題、シベリアの石油パイプラインを引く問題をめぐる中日間の争い、中日間の釣魚島問題および東中国海の争い、中日の歴史問題などが焦点になっている。 作者の阮次山は、鳳凰衛星テレビの首席評論員。『時事大参考』『風雲対話』の番組の司会をし、各国の政府要人との対談を行うとともに、豊富な資料を収集している。また、同テレビの『新聞今日談』の評論員を担当し、経験、見聞ともに豊かで、きわめて優れた見解は有名である。(九州出版社) 『人民中国』おすすめのベストテン 1.『我的諾曼底』 唐師曽・著 長江文芸出版社 |
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