編 集 後 記  
 
 
 
 

 


  ▽1999年、本誌は新世紀を迎えるにあたり「20世紀 写真と証言でたどる中国の百年」という連載を企画しました。その中で私は、自分と映画の出会いを語りました。今年、中国映画そのものが誕生から百年を迎えました。中国映画はこの6年、大きな進展を見せていて、現在、非常に意欲に燃えている最中にあります。映画の「ウルトラファン」と自称する私は、今月号でついに映画の特集を企画し、執筆しました。

  ごく一部だけを断片的に取り上げているので、心残りも少なくありません。中国映画に興味のある読者たちからの批判と指摘をお待ちしています。「名作のセリフで学ぶ中国語」の執筆者・水野衛子さんが寄稿してくれた中国のコメディについての文章も特集に彩りを添えてくれました。この場を借りて感謝の意を表します。

  ▽新中国の映画の草創期、多くの日本人が貢献してくれましたが、時が経つにつれ、その記憶は風化しつつあります。それを忘れないようにと、「放談ざっくばらん」では、特集の補足としてアニメ監督・持永只仁氏の娘さん、持永伯子さんに在りし日の只仁氏を回想してもらいました。

  ▽映画は中国の人々にバーチャルの夢を与え続けてきましたが、「神舟6号」有人宇宙船の打ち上げと帰還の成功は、宇宙の平和利用という大きな夢を世界にアピールしました。さらに、16期5中全会で提出された「第11次5カ年規画」は、世界の期待に応えるこれからの中国の発展の青写真であり、調和のとれた社会の設計図です。レポートと「チャイナスコープ」で取り上げましたので、ぜひご注目ください。  (編集長 王衆一)

   

 

 
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