チャイナスコープ
欧州アジア経済フォーラム
エネルギー供給の多元化を論議
                                      張春侠=文・写真

 「タジキスタンは、豊富で安価なエネルギーを保有している。今回のフォーラムで多くの投資を引き出し、協力関係を強固なものにしていきたい」。タジキスタンのアキロフ首相は、「第一回欧州アジア経済フォーラム」でこう述べた。

 2005年11月10、11日の2日、上海協力機構(SCO)、国連アジア太平洋経済社会理事会、中国国家開発銀行の共催による、「第一回欧州アジア経済フォーラム」が、西安で開かれた。

 カザフスタン、タジキスタン、キルギス、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ロシア及び中国など、ヨーロッパとアジア各国から、政府要人、国際組織代表、企業家、専門学者などが集まり、エネルギー、観光、交通、金融などの領域にわたって、より一層の協力を検討するシンポジュウムが繰り広げられた。

 参加者は、シルクロードを復興し、各都市の協力と共に市長間をインターネットで結び、中央アジアの自由貿易区の建設を推進、世界のエネルギー供給を多元化するなど、一連の共通認識に達した。

 中央アジア地区と中国西部地区は、重要な位置にあり、世界の政治、経済分野において戦略上、重要な地位を占める。この一帯は長い歴史を有し、豊かなエネルギーを持つという発展の優位に立っているが、経済協力の歩調は、相対的に見て比較的遅い。それは、しっかりとした協力の土台や、有効なメカニズムに欠けているのが根本的な原因だろう。

 今回のフォーラムでは、グローバル化の中で、中央アジア経済の相互作用、実務協力、共同発展などにおいて有効な道筋を求め、多国間、両国間の相互補完、政府と企業の結合、西部大開発と中央アジアが相互促進する協力モデルを模索し、今後、もっと広く深い交流と協力を行うための基礎を定めた。

 これは、中央アジア地区の持続発展に積極的な推進的役割を果すだけでなく、中国西部地区の経済発展と、社会の安定を促すことにもプラスの影響を与えるであろう。



 
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