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有名人ブログが大人気 私生活の公開に傾斜
                                                                                               高原=文

徐静蕾

 大手ポータルサイト・新浪ネット(www.sina.com)は2005年10月から、文化人や芸能人のブログ(中国語では「博客」という。ブロガーも同じ)を相次いで開設した。いつでも有名人たちの生活日記をのぞけ、それにコメントしたりトラックバック(相手のページから自分のページへのリンクを作ること)を送ったりと彼らとコミュニケーションをとれるため、広く注目を集めている。そしてこの「有名人効果」により、2カ月後には、百万人が新浪ネットにブログを開設した。

 ブログが中国に入ってきたのは02年ごろのこと。初期のブロガーはほとんどが、ニュースやメディアを研究する学者やインターネットの専門家だった。そこで、ブログはしばらくの間、専門的なものだった。

徐静蕾のブログ

 ブログを大衆化したのは、「木子美」や「木木」というハンドルネームを持つ個人ブロガーの存在だ。彼女たちはブログの中で、自分の性生活や感情の移り変わりを大胆に書き表した。これは今でも論争を巻き起こしているが、こういった個人ブログは、メディアの関心や大衆の話題の焦点となり、ブログの概念の普及に大きな役割を果たした。

 こうした風潮に影響され、中国のブログは、学者たちが当初予想していたものから少しずつ離れて発展していった。当時理想だったニュースのブログや時の政治を評論するブログは非常に少なく、そういったページへの訪問者も少ない。大部分のブログは自己表現や個人生活をテーマとし、伝える範囲も自分の知り合いの間に限られている。中国のブログは、最初から優れたものとなることを拒んだ大衆的な媒体だと言えよう。

 有名人たちは自分のブログで日記を書き始めた。新浪ネットにブログを開設している有名人は100人近くに及ぶ。作家もいれば、役者やスポーツ選手、名の知れたジャーナリストなどもいるが、訪問者が一番多いのはやはり芸能人のブログだろう。

 その中には、自分の写真や作品の宣伝資料の掲載を主とするブログもあるし、最近のスケジュールや活動を記録するブログもある。また、最近のゴシップに対する声明を発表しているものもある。これらのブログはファンたちから「追っかけ」られているが、中には内容が乏しく、非難されるものもある。

 現在、新浪ネットで最も人気を博しているのは、映画『見知らぬ女からの手紙』で監督・主演した女優の徐静蕾のブログだ。開設から2カ月で、訪問者数が300万人に達したという。彼女の文章の深みや言葉づかいはありふれたものではあるが、有名人でありながら親しみやすく、彼女の本当の姿が表れているので人気がある。人々は「有名人ブログ」に対してとても冷静で、ブログの中から有名人の本当の生活や真の人となりを見つけたいと思っている。





 
本社:中国北京西城区車公荘大街3号
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