▽2006年に入り、中国はますます世界から大きな注目を浴びています。これは、中国経済が急速な発展を続けているだけでなく、さらに広い領域で安定した改革を進めているからです。今月号のチャイナスコープとメディアフォーカスでは、農業税の全面廃止や外交面の進展、『新公民読本』の登場について言及しました。
「改革途上国」である中国の改革は、まだまだ先が長いものです。本誌は今後も、これらの改革に注目し続けます。
▽中国は依然として世界最大の発展途上国です。それと同時に、地域間の発展の差が大きく、これは早急に解決しなければならない重要問題となっています。現行の国際水準からみると、中国にはまだ、貧困から脱出できない人が8000万から1億人います。貧困地区は中西部に集中していますが、その多くは自然環境が厳しく人類の生存に適さない地です。
今月号の特集は寧夏回族自治区の貧困地区を取り上げ、貧困脱出と生態保護の両立のために当地の政府が推進する数々の試みについてレポートしました。
▽読者の方々も中国の未発展地域に関心を持ってくれています。「中国の山村の子ども達に学校を贈る会」代表の高田哲郎さんは、自身の活動について「放談ざっくばらん」に寄稿してくれました。こういった方々の貧困地区の教育に対する私心のない援助に深く感謝します。(編集長 王衆一)
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