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1億5000万人がボランティア活動に参加

 中国のボランティア活動は、1993年から盛んになり、12年間で1億5000万人の青年が参加した。北京市の90%の大学には、「奉献、友愛、相互扶助、進歩」というボランティア精神に則った青年ボランティア協会またはボランティアサービスグループが設立され、貧困扶助やコミュニティサービス、環境保護、大型活動、被災者救済、緊急措置などの領域で活動を行っている。 (『人民日報』)

デジタル化に大きな差

 北京市情報化活動事務局の調査によると、北京市民のデジタル化生活の程度は、全体的にまだ低く、市街地に住んでいるか農村に住んでいるか、または収入レベルによって差が大きい。市街地に住んでいる人のデジタル化の程度は、農村に比べはるかに高い。

 年収6万元以上の家庭のほとんどには、パソコンがあり、インターネット接続が可能で、電子メールも使用している。一方、年収1万6000元以下の家庭のパソコン所有率はかなり低く、ほとんどがインターネットを利用できず、電子メールも使用していない。

 デジタル化に大きな差が出ている主な原因は、情報インフラの建設と市民の収入レベルに大きな隔たりがあるためだ。相応の技能が足りない、興味がない、必要がない、パソコンに触れる機会がないなどが、パソコンやインターネットの利用を遠ざけている主な理由である。そこで中国科学院は現在、1000元前後のパソコンの研究開発を積極的に行っている。 (『中国婦女報』)

 『大正蔵』を初めて出版

 仏教文化の重要な経典である『大正新修大蔵経』(『大正蔵』)がこのほど、河北省仏教協会から発行された。『大正蔵』は大正13年(1924年)、日本の高楠順次郎、渡辺旭海、小野玄妙など100人近くの仏教学者が10年余りかけて編集・出版した大蔵経である。

 中国語の『大正蔵』は100冊組みで、3360の経典が収録されている。中国語に翻訳し編纂した上、様々な異本を収めた大蔵経で、現在の仏教学界において、もっともよく使われている。今回は700部発行された。 (『中国青年報』)

新しい首都博物館オープン

 4年をかけ12億3000万元を投入した新しい首都博物館が、北京で開館した。中央ロビーの面積は2000平方メートル余り、高さは34メートル。中国最大の規模かつ最先端の設備、そして完璧な機能を誇る博物館だ。

 館内では現在、「京城旧事――老北京民俗展」「館所蔵の京劇文物展」「古代磁器芸術名品展」「古代絵画芸術名品展」など13の展示が行われている。陳列されている5622点のうち、80%以上が初めて一般公開される貴重な文物だ。 (『北京青年報』)

顔面の識別技術を開発

 中国は7年の歳月をかけて、顔面識別システム技術を独自で開発した。これにより、中国の人物の顔の検査・測定と識別技術は、世界のトップレベルに達した。

 この技術は、唇から鼻、両目、眉骨までの範囲の変えることができない特徴に基づき、コンピューターでその特徴データを比較して、人物の確認をする。そこで、年齢や肌の色、太り具合、さらには双子、整形の有無に関わらず、個人を特定することができる。関連部門はすでに、800万の顔面データを有した世界最大のデータバンクを設立した。

 この技術は国防、公安、税関、交通、金融など広い分野で応用することができる。これまで使用していた身分証やパスワード、虹彩、指紋、手のひらスキャンなどの識別に比べて、便利で速い上に、精度が高くコストも低い。(『人民日報』)

列車のブレーキチップ開発

 大連交通大学は、2年をかけて数千回の摩擦・摩損実験を行った結果、高速列車の新しいブレーキチップを開発した。開発には、百種類近くの材料を選別し、70種類余りのものを組み合わせるなど、試行錯誤を重ねた。

 鉄道部の検査・測定により、この本体が銅のブレーキチップは、時速300キロで走る列車を80秒以内に緊急停車させることが可能であると同時に、海外の先進的なチップに比べ、摩損度ははるかに低く、コストも5分の1で済むことが証明された。

 この技術はすでに国家によって検定の上、引き取られている。応用されれば、中国に今ある高速列車1000両をもとに計算すると、毎年少なくとも5億元のコストを削減できる。  (『科技日報』)

最も遠い天体の距離を測定

 中国科学院上海天文台と米国・ドイツの科学者は、太陽系から銀河系までの一番近い渦状腕(銀河円盤にみられる渦状構造)「ペルセウス腕」の距離を共同で測定し、約6360光年であると発表した。これは、これまで人類が測定した最も遠い天体の距離。誤差は2.1%未満と、非常に精密な測定だ。正確な宇宙の大きさや年齢を算出する際に重要な意味を持つ。これにより、「ペルセウス腕」の距離についての長年の議論に終止符が打たれた。
(『人民日報』)

オリンピック森林公園 建設始まる

 北京オリンピック森林公園の建設が始まった。これは、オリンピック公園全体の重点建設プロジェクトのひとつ。計画総面積は約680ヘクタールで、南北の2つの区に分かれる。

 南区の計画面積は約380ヘクタール。山水を主とし、臨時のスタジアムやオリンピック村国際区などの施設が建設される。北区の計画面積は約300ヘクタールで、自然生態の緑の景観を主とする。

 オリンピック終了後は、北京市民が文化、スポーツ、レジャー活動を行う重要な場所になる予定。 (人民ネット)

食品安全活動を始動

 北京市は今年から、『オリンピック食品安全活動要綱』を本格的に始動し、食品市場への参入制度を定めたり、食品安全のコントロール能力を高めたりしている。

 同要綱によると、北京市は、食品安全の監督管理組織、モニタリングネットワーク、信用の三大システムを設立中で、食品生産・流通の全過程の監督・コントロール、安全状況データバンクの構築、突発事故の応急対策の研究・制定などにより、北京オリンピックに提供する食品の安全を保障する。

 食品安全の監督・コントロール範囲は、食品生産供給基地、オリンピック村、競技会場から観光スポットなど非オリンピック区域の食品デパート、スーパーそして飲食企業までにおよぶ。 (新華ネット)

陝西で周代の文物を発見

 陝西省考古研究所はこのほど、陝西省韓城市で周代(紀元前1046年〜同256年)の高級貴族の大型墓地を発見した。敷地面積500ムー(1ムーは6.667アール)の墓地の第1期発掘の過程で、青銅製の魚600点、礼器30点(写真はそのうちの一点)、馬車、そして6000個余りの瑪瑙と1300枚余りの貝殻が見つかった。中でも、青銅製の魚や金の鞘などは、考古学の空白を埋める貴重な文物だ。この墓は、中国の周代の歴史研究に重要な意味を持つ。        (『人民日報』)

銅汚染を浄化する植物

 1990年代末、浙江省富陽市の一部の企業が大量に銅を製錬したため、当地の土壌に含まれる銅の量が標準値を超えた。この土壌汚染を浄化するため、中国科学院や浙江大学、富陽市農業局は、「海洲香ジュ」と呼ばれる草を当地に植える研究を行った。

 この研究から、「海洲香ジュ」の根茎1000グラムあたりに、銅が1グラム含まれることが明らかになった。また、この植物は土壌中の銅を吸収する力に優れているだけでなく、成長も速いことが分かった。

 富陽市の土壌は現在、銅の含有量が大幅に減少し、健康な状態に戻りつつある。「海洲香ジュ」を植えることは銅に汚染された土壌を改善するよい方法であることが、事実をもって証明されたのだ。 (『人民日報』)

小排気量車の規制を廃止

 国家発展・改革委員会、交通部、国家環境保護総局など6つの部門はこのほど、全国各地で省エネ・環境保護型の小排気量車に対する不合理な規制をすべて廃止するよう要求する通知を共同で出した。これにより、小排気量車が一部の都市で受けていた規制がなくなる。

 省エネ・環境保護型の小排気量車を積極的に発展させ、中国のエネルギー供給の実情や人々の消費レベルに合わせることは、エネルギーの緊張状態の緩和や環境保護に有利である。各地方政府は、小排気量車の発展を奨励する産業政策を制定し、消費者が省エネ、低汚染、新エネルギー、新動力の小排気量車を購入・利用するよう導く。小排気量車の購入を奨励する税費政策を整えることで、消費者を優遇する見込み。   (人民ネット)

在日中国人留学生 8万人を突破

 日本学生支援機構(JASSO)がこのほど発表した調査結果によると、在日中国人留学生の数は8万500人に達し、在日留学生の総数の3分の2を占める。

 同機構が統計する中国人留学生とは、日本の大学、短期大学などの教育施設に登録して、教育を受けている学生のことで、日本語学校で学ぶ学生は含まれない。もしこれを含めば、日本にいる中国人留学生の数とその割合は、かなり増加する。  (新華ネット)

阿南史代さんの写真展 北京で開催

 中国人民対外友好協会は1月、「円仁の足跡をたどって――阿南史代写真展」を北京で開催した。阿南史代さんは中国の歴史地理を研究する日本国籍を持つ米国人学者。現駐中国日本大使の阿南惟茂氏の夫人でもある。

 第3代天台座主である円仁法師は9世紀、仏法を学ぶために中国を訪れ、『入唐求法巡礼行記』を記した。その足跡は、江蘇、山東、安サユなど8つの省に及ぶ。阿南さんは円仁法師の記載に基づき、5年の歳月をかけて彼が記した寺院や仏塔、山川、村、風土・習慣などを訪ね、鑑賞性にも学術性にも優れた多くの写真を撮った。

 今回の写真展はそのなかの125点を展示。阿南史代さんは、この写真展を通じて中国の1000年以上の歴史の移り変わりをみつめ、日中両国に受け継がれている仏教文化を探求してほしいと述べた。  (写真・沈暁寧)

盛んになる印刷業

 全国印刷経営者の会議で明らかになったところによると、経済の急速な成長に伴い、中国の印刷業の生産総額は1999年から一貫して年平均10%以上の成長を続けている。04年の中国の各種印刷会社数は9万4282社、従業員数は300万人余り、生産総額は2775億元で、国内総生産(GDP)の2%を占める。

 中国には現在、3大印刷産業地帯が形成されている。広東省を中心とする珠江デルタ地帯、上海市を中心とする長江デルタ地帯、北京市と天津市を中心とする環渤海地帯の3つだ。中国の多くの産業の中で、印刷業は発展性のある産業である。 (『経済日報』)

ボーイング機70機購入

 中国航空機材輸出入集団公司はこのほど、米ボーイング社との間で航空機70機を購入する契約を交わした。これは、中国の民用航空史上、購入数が最多の契約となり、購入額は40億ドルにのぼる。航空機は、2006年から08年にかけて、中国国際航空公司など8社の航空会社に納品される。中国は今後20年、3000機以上の航空機が必要で、民用旅客機の最大の市場のひとつとなる。(『中華工商時報』)
  
東史郎さんの追悼式 南京で開催

 中国を侵略し、南京大虐殺に参加した旧日本軍の第16師団20連隊の兵士だった東史郎さんが1月3日、京都で死去した。93歳だった。南京の各界の人々は4日、東さんの遺影に生花を手向け、中国外交部は5日、追悼の声明を発表した。

 東さんは戦後、自分の加害行為を深く悔やみ、南京を7度訪問して中国人に謝罪したり、日本各地で講演して旧日本軍が南京で行った暴行を明るみにしたりした。1987年には、自分の戦争時の日記をもとにした『わが南京プラトーン』を出版した。その後さらに『南京事件 京都師団関係資料集』などの書籍を出版するなど、南京大虐殺の真相を世間に伝えた。

 東さんは勇気を持って侵略の歴史を反省し、事実や真相を守り、中国人に対して心から謝罪した。また、平和の維持と中日友好関係の促進においてたゆまない努力を続けたため、中国人から理解され尊敬された。     (『北京青年報』)

世界第3位の造船国に

 国防科学技術工業委員会によると、中国の2005年の船舶製造量は初めて1200万積載トンを超え、前年に比べ36%増加した。国際市場のシェアは18%に上昇し、世界第3位の造船国となった。

 中国は現在、30万トンの超大型タンカーと8000箱級の超大型コンテナ船を自国で設計・製造できる能力を持ち、液化天然ガス船の製造も始めている。統計によると、中国の船舶製造業の05年の受注量は1500万積載トン、各造船所はすでに07、08年の注文も受けている。また、05年の利潤総額は30億元を突破し、輸出による外貨獲得額は40億米ドルを超えた。   (『中国新聞ネット』)



 
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