新書情報
『周星馳映画』
                                                                                   師永剛 劉瓊雄・編著

作家出版社 06年1月 35元

 本書は中国国内で初めて、全面的かつ忠実に、香港の映画スター、周星馳(チャウ・シンチー)の成長の過程や映画作品を記録した図書である。その中には、周星馳の23年にわたり演じた役柄の数々や珍しい日常生活の写真、本人の口述録などの内容が含まれている。

 周星馳は香港の貧しい家庭出身の「喜劇王」である。彼は、小人物が苦しい中にあって楽しみを求めるストーリーを演じるのがうまい。彼の誇張されたコミカルな表現は、観客を抱腹絶倒させるが、笑った後に人々は一抹の悲しみを感じる。『少林足球』(日本語題『少林サッカー』)や『功夫』(日本語題『カンフーハッスル』)などの上映によって、周星馳喜劇は華人世界だけではなく、多くの外国の観衆をも楽しませるようになった。


『生死疲労』
                                                                                                  莫言・著

作家出版社 06年1月 39元

  本書は有名な小説家、莫言(『紅いコーリャン』)の作者)の最新長編小説である。物語の語り手は、1950年の農村の土地改革の際、銃殺刑に処せられた一人の地主である。彼は自分が財産は持っていたとはいえ、決して罪は犯していないと考えている。このため冥土へ行っても自分の無実を訴え続けた。

 その後、彼は6回の輪廻を体験する。最初の一生は人間だったが、次の一生は馬、その次は牛、その次はロバ……として、輪廻するたびに異なる動物になった。しかし彼は、終始、彼の家族やその土地を離れることはなかった。

 小説は彼の目を通して、中国農村で何回も行われてきた変革を観察している。土地という重たい話題をめぐって、普通の中国農民の生活と、彼らの楽観的で、強靭な生活態度を表現している。


『人民中国』おすすめのベストテン

 @『四面牆』 哥們児・著 文化芸術出版社
 A『笨花』 鉄凝・著 人民文学出版社
 B『一座城池』 韓寒・著 21世紀出版社
 C『周恩来的晩年歳月』 劉武生・著 人民出版社
 D『子怡的世界』 王静・著 中信出版社
 E『貝太私房女人菜』 「貝太厨房」工作室・著 中国大百科出版社
 F『写給企業家的経済学』 梁小民・著 中信出版社
 G『半生為人』 徐暁・著 同心出版社
 H『艾滋女生日記』 朱力亜・著 北京出版社
 I『2005語録』 『新週刊』編集部・著 文匯出版社

 
本社:中国北京西城区車公荘大街3号
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。