TOPICS
出稼ぎ労働者が新市民に

 現在、山東省青島市では、市外から仕事に来た人が120万人いて、これまでは「外からの出稼ぎ労働者」と呼ばれていたが、これからは「新市民」と呼ばれるようになった。この呼称の変更にともなって、「新市民」は子女の入学や労働保険、住宅の購入などの面で享受できる待遇が、青島市民と大きな差がなくなった。

 青島市政府のこうした政策の狙いは、一時的に滞在している人口を市民管理サービス体系に組み入れ、出身地による市民の間のわだかまりを取り除くことにある。 (『北京青年報』)

4年で転職する上海人

  上海市の労働保障部門が調査したところ、2005年の上海市の働く人の転職の周期は46.4カ月で、平均して約4年に1回、仕事を換えていることがわかった。この数字を2004年と比べると、9.2カ月短くなっている。中でも、大学の卒業生が仕事を換える頻度がもっとも高い。 (新華ネット)

ネット新語を使うな

 2006年3月1日から、上海市は『上海市が中華人民共和国国家通用語言文字法を実施する規則』(『語言規則』)の執行を始めた。

  『語言規則』は、上海では国家機関の公文書や教科書、ニュース報道で、現代漢語の語彙や文法の規範に合わない、ネットで使われている言語を使用することはできない、と規定している。例えば「gg」(兄)や「PK」(一対一で戦う)、「粉絲」(追っかけ)などネット上で流行している言葉がもし現れたら、それは違法行為と判定される。これは、中国国内では初めて、ネット言葉の使用の規制を、法律の中の地方的規定に書き込んだものである。(新華社)。

民族楽器でストレス解消

 最近、仕事の余暇に民族楽器を学ぶのが、北京のホワイトカラーの新たなレジャーとして流行している。週末になると、多くの民族楽器好きの若い人たちが青年宮などに開設された音楽教室に集まる。そして専門の先生の指導で、民族楽器の演奏と合奏を習う。時間は約1時間。「民族楽器を学ぶのは、伝統文化を理解するとともに、忙しいばかりで潤いのない生活を楽しいものにするためだ」と彼らは言っている。   (『北京青年報』)

敦煌へ鉄道でいける

 壁画で有名な敦煌への鉄道が開通した。開通したのは、敦煌と蘭新鉄道(蘭州−新疆)の柳溝駅を結ぶ169キロで、小宛、瓜州、甜水井、敦煌の4駅が設けられた。

 以前は、蘭州から敦煌に行くには、汽車に乗った後、長距離バスに乗り換えて18時間近くかかった。現在は、1131キロを直通列車で12時間しかかからない。

 敦煌には、世界文化遺産の莫高窟や鳴沙山、月牙泉などの名勝がある。敦煌鉄道は、道路と航空路線とが一体となり、立体的な交通網をつくり、旅客輸送と貨物輸送の難問を徹底的に解決するだろう。敦煌鉄道が正式に営業運行を始めれば、旅客輸送量は20万人増加し、観光収入は1億4000万元増加すると見込まれている。    (新華社)

五輪選手の男女比がほぼ1:1に

 国際オリンピック委員会はこのほど、2008年北京オリンピックでは、フェンシング、テコンドー、自転車などの種目の競技に参加する定員を増やした。すでに決まった女子サッカー、女子ホッケー、女子ハンドボールの参加人数の増加をこれに加えると、北京オリンピックに参加する女子選手は約4540人になり、男女の選手の比は1:1に近づく。 (『人民日報』)

中国最大の石化合資プロジェクト

 中国最大の、外資との合資による石油化学プロジェクトである「中海殻牌(シェル)石油化工有限公司」がこのほど、正式に生産を開始した。この公司は、広東省恵州市の大亜湾経済技術開発区にあり、毎年、約230万トンの石油化学製品を生産し、年間売り上げは約17億元を見込んでいる。     (『人民日報』)

四川の竹製品 輸出が好調

   孟宗竹は再生力が強く、有効に有害物質を吸収する特性を持っているので、それを加工した製品は、国際市場でも非常に売れ行きが良い。

  四川省の農民は、当地の豊富な孟宗竹の資源を利用し、中国の科学者と日本の専門家の助けを借りて、竹のベッドマットや竹の酢酸液、空気浄化用の竹炭など200種類以上の竹製品の開発に成功した。

  そのうちの70%以上は輸出されている。毎年使われる孟宗竹は1000万キロ以上。四川省は、中国で最大規模の竹製品の加工地区となった。  (『人民日報』)

自費留学は当たり前に

 この数年、中国から自費で外国に留学する人数は、改革・開放以来、最高になり、自費留学は誰でもできる普通のことになってきた。

 現在、ニュージーランド、韓国などの国へ1年間留学する費用は、一般に10万元より安く、英国、スイスなどのかなり留学費用が高い国でも、30万元を超えることはない。統計によると、2002年から中国の自費留学人数は、毎年度、10万人を超えている。留学先は109の国に達し、中でもイタリア、スペイン、キューバなどが相次いで新たな留学先の人気の国となった。留学生の構成でも、高学歴化と低年齢化の傾向が現れている。

  庶民の家庭の支出能力が絶えず高まるにつれ、ますます多くの人が自費留学する経済力を備え、外国留学はもはや、少数の人々だけの夢ではなくなった。  (人民ネット)

日本研究者が一堂に

 中華日本学会、北京大学アジア太平洋研究院、復旦大学日本研究センターが共同で開催する「2006年中国の日本研究学術会議」がこのほど、北京大学で開かれた。全国から20以上の日本研究機構の専門家、学者やジャーナリストの代表70余人が、この会議に参加した。

 開幕式では、中華日本学会の劉徳有名誉会長、北京大学の何芳川校務委員会副主任、中国日本史学会の張健秘書長らが挨拶した。

 中国社会科学院日本研究所の蒋立峰所長が、2005年の中国の日本研究の全体状況を総括的に回顧し、2006年の研究方針を報告した。

 中国外交部、中国共産党中央対外連絡部、商務部の人々が、現在の中日関係に出現した困難な局面に対して、両国の政治関係の発展や経済協力などの角度から状況を説明し、分析を行った。

 日本の駐中国大使館の井出敬二公使も開幕式に出席し、日本の政府開発援助(ODA)の中国での使用状況や今後の配分の傾向を紹介した。

 会議に参加した専門家や学者は、当面する日本研究の重要課題について重点的に討論し、それぞれの日本研究成果や見解を発表した。さらに研究の経験を相互に交流し、新年度の研究計画を語り、中華日本学会の仕事を改善するための貴重な意見を提起した。

 この会議が成功裏に開催されたことは、今後、中日両国の学術界の結びつきをさらに強めるうえで、その基礎を築き、全国の日本研究の分野での情報の交流と協力を促進する良き役割を果たすものである。

 会議は、中華日本学会が中国の他の日本研究団体と毎年1回、共同で「中国の日本研究の学術会議」を開催することを決めた。 (写真・沈暁寧)

川手氏が「母親河賞」受賞

 共産主義青年団中央と全国緑化委員会、国家環境保護総局など8団体が設立した「母親河賞」の第3回の授賞式が北京で行われ、73歳になる日本友愛青年協会の川手正一郎さんがこの賞を受賞した。

 「母親河賞」は、エコロジー保護のために設立された最高の賞で、中国のエコロジー保護事業に特に貢献した民間人を表彰する。

 川手さんは、長期にわたり、中日の民間の友好活動に積極的に従事し、すでに広西チワン族自治区と湖北省で1400ヘクタールの土地を緑化した。今年も彼は引き続き、日本の青年たちを率いて長江の三峡地区に行き、植樹造林活動を行うことにしている。    (写真・沈暁寧)

「緑色電力」を買う

 「緑色電力」とは、ソーラーエネルギーや風力を使った発電による汚染の少ない電力のこと。中国で最初に「緑色電力」の制度を実施した上海市では、15の企業が「緑色電力」を購入したのに続いて、住民個人の注文の受付けが始まった。

 「緑色電力」は従来の電力と比べて、1キロワット時当たり960グラムの二酸化炭素の排出を減少することができる。費用は1キロワット時当たり0.53元高いにもかかわらず、環境保護を重視する上海人に歓迎されている。  (『中国青年報』)

巨大な地下岩塩鉱

 中国・陝西省北部の地下2000余メートルの深い所に、面積が4万3000平方キロに達する岩塩鉱があり、探査の結果、その埋蔵量は8850億トンであることがわかった。これは全国の岩塩鉱の全資源の26%を占め、潜在価値は33兆2000億元である。現在、この岩塩鉱はすでに大量生産に入っている。     (新華社)

上海の小学生 「ゆとりの教育」へ

 上海では、小学生の学習の負担をさらに軽減し、児童の心身の健康的発展を守ろうと、2006年春の新学期から、小学1年生が新たに覚える漢字を、これまでの460字から364字に減らすことになった。小学1、2年生の「語文(国語)」の教科書から14編の文章が削除される。また24編の文章は、児童が自主的に閲読するものとし、何も求められることはない。 (新華社)

アニメ発展のために 「美猴賞」設立

 中国アニメ学会はこのほど、国産アニメ事業の発展を促進するため、「美猴賞」を設立した。この賞は、中国のアニメ業界の最高の賞で、その下に、最高創意賞、最高視覚効果賞、最高カッティング賞、最高市場潜在力賞と年度傑出賞が設けられている。

 また、国家ラジオ映画テレビ総局も国産アニメの放映システムを改善し、各級のテレビ局が優秀な国産アニメ作品を放映できるよう措置を取った。 (『人民日報』)

チベットの遊びが大学教育に

   蘭州大学は、チベット族の伝統的な遊びである「グランドック(岡朶)」を、体育の正式な教育内容に組み入れた。この遊びは、石を足の甲か両足の間に挟んで跳び上がり、石を目標に当てると勝ちというもので、大学では、石の代わりに、決められた木製の教具を用いている。

  チベット族は多くの伝統的な遊びを持っているが、その多くは遊牧生活に源を発し、石や木の棒が遊びの道具になっている。しかし、時代の変遷とともに、こうした遊びはほとんど忘れ去られてしまった。

  蘭州大学はこうした事態を変えるため、すでに100近い遊びを収集、整理し、それを一つ一つ、大学の教室の中に導入し、もっと多くの人々がチベット族の伝統文化を理解し、保護するようにしている。 (写真・新華社)



 
本社:中国北京西城区車公荘大街3号
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。