『蓮花』
安ニー宝貝・著

作家出版社
 2006年3月 25元

  2006年、春季に出版された小説の販売ランキング2位だった、流行作家の安ニー宝貝の新作。2人の旅行者が、チベット自治区の秘境の墨脱に行く途中に起こった物語がつづられている。
 
  墨脱は、神聖で純潔な蓮が隠されている聖地を象徴している。墨脱への道のりは、困難と危険を伴う。200キロもの道を歩いて進まなければならず、森林と峡谷を通り抜け、突然襲ってくる土石流にも直面しなければならなかった。
 
  旅行者の慶昭と善生は、しばしば困難にぶつかるが、それは蘇内河という名の女性を探すためだった。蘇内河は一体どういう人なのか、また二人とはどのような関係があるのだろうか。



『哥倫比亜的倒影』(コロンビアの倒影)

木心・著

広西師範大学出版社 2006年1月 22元

 『哥倫比亜的倒影』は、2006年の上半期に注目されていた散文集の一冊。1927年、浙江省に生まれた木心は、80年代にニューヨークに定住して以来、次々と散文を発表し、中国語文壇の関心を集めてきた。この本は、中国国内で出版される木心の初めての文集である。
 
 木心の散文は、淡々とした語調、洗練された文章で、深遠な古典文化の知識が含まれている。彼の作品は、中国と西洋文化の豊かな予備知識があってこそ、そのすばらしさを理解することができ、中国の作家や学者に高く評価されているのも無理はない。


『人民中国』おすすめのベストテン

1.『プーアル茶源』   張孫民・著 雲南人民出版社 
2.『帰去来』   陳年・著 南海出版公司
3.『半路夫妻』   彭三源・著 華文出版社
4.『絶殺』     朱古力・著  春風文芸出版社
5.『像男人那様去戦闘―
  我就是那個「説球的」』  
黄健翔・著  朝華出版社
6.『100個理由:給日本也給中国』  胡平・著  長江文芸出版社
7.『第九個寡婦』   厳歌苓・著  作家出版社
8『我也有一個夢想―近距離看美国』   林達・著   生活・読書・新知三聯書店
9.『私人生活的変革』    閻雲翔・著 上海書店出版社 
10.『荘園与下午茶』   李孟蘇・著  生活・読書・新知三聯書店

 

 
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