中国政府は最近、海峡両岸の交流・協力を促進し、台湾省に恩恵を及ぼす15項目の政策措置を決定し、実施した。
その中の農業経済の面では、次のような内容が含まれている。
台湾省が検査・検疫して輸入を許可する果物の品種を、18種類から22種類に拡大する。11種類の台湾産の野菜と一部の生鮮、冷蔵、冷凍の水産物に対し、関税ゼロを実行する。現有の5カ所の両岸農業合作試験区の基礎の上に、新たに広東省仏山市など二つの試験区と二つの創業区を増やす。同時に、農産物の買い付け、輸送などの面で優遇する。
このほか、台湾省の高等教育の学歴を認め、台湾省の医者が大陸で医療行為を行うことを許し、台湾省の医療機構が大陸と合弁で病院を設立することを奨励し、台湾同胞が大陸に入る地点を3カ所増設するなどの措置を取り、こうしたことによって両岸の交流がさらに密接となり、円滑となるようにする。 (新華社)
都市の青年は「グリーンカラー」が好き
最近、北京、上海などの大都市では、「グリーンカラー」族が出現してきた。「仕事が終われば携帯電話を切り、料理はビタミンCの多いものを注文し、週末には必ず旅行に出かけ、ついでにゴミを持って帰る」という人たちである。彼らは、健康的な生活様式を尊び、アウトドアの活動が大好きで、公益的な事業を支持している。
「グリーンカラー」族は、1970年代から80年代の初めに生まれ、90年代以後に、大学教育を受け始めた人たちだ。彼らはさまざまな新しい思潮の影響を深く受け、卒業後は大都市で仕事をし、視野は広い。環境が汚染され、生きてゆくうえでプレッシャーが大きすぎる社会環境の下で、彼らは積極的に「自分にも環境にも優しい生活」を提唱している。(新華社)
素人の録音スタジオ 北京で大人気
最近、北京では、普通の消費者向けの録音スタジオが繁盛している。現在、すでに30〜40軒もある。
多くの若者は、こうした録音スタジオに行き、自分で作った歌を録音してテープやCDを作ったり、「自分が歌った歌のアルバム」を制作したりしている。テスト録音、本番の録音、アフレコという制作の手順は基本的にプロの録音と同じで、専門のレコーディング・エンジニアが、それぞれの人の声の特徴に基づいて助言や指導をしてくれる。
専門の録音スタジオでは、一曲を録音制作するのに1000元以上かかるので、普通の消費者は尻込みしてしまう。しかし、普通の消費者向けの録音スタジオでは一曲200元程度でできる。消費者にとっては、品質が良くて値段が安い録音サービスは、気晴らしにもなるし、また自己を表現し、人との交流を増進する道具ともなっている。(新華社)
大学生がボランティアで西部地区に行き、奉仕する2006年の計画が全面的に始まった。6500人の卒業したばかりの大学生が、ボランティアで西部の農村にある郷や鎮に行き、1年か2年のボランティア活動を行う。
今年の計画には、西部にある末端の裁判所でのボランティア活動や開発融資に関するボランティア活動が新たに加わった。教育、医療、農業などへの支援は、引き続き実施される。
この計画は2003年から始まった。この3年間で延べ3万人以上の大学生がこの計画に参加し、西部の経済・社会の発展に積極的な役割を果たしてきた。
(『中国青年報』)
中国の著名な画家である金毓清の水彩画展が、北京の中国美術館で開催された。
金毓清は江蘇省の人。江南の水郷に対する特別な理解によって、多くの優秀な水彩画の作品を創作した。その作品は日本でも展示され、好評だった。今回は『夕陽輝映』を含む30余点の作品が出展された。
2008年の北京オリンピックを迎えるにあたり、北京・西山にある戒台寺の千仏閣の再建が始まった。投資総額は1400万元。寄付を集めるため、戒台寺は「500巻の般若心経を手書きし、開眼の加持を営む法会」を挙行する。
戒台寺は隋の開皇年間(581〜600年)に建立された。寺院の中には中国で最大の仏教戒壇が建てられている。ここでは仏門の最高の戒律である菩薩戒を授けることができるので、「天下第一の壇」と呼ばれている。
遼代の咸雍年間(1065〜1074年)に建てられた千仏閣は、もとは寺院内のもっとも重要でもっとも雄大な建物で、閣の中には木彫の仏像が1,680体祭られていたが、長い間修理しなかったため、1965年に取り壊された。(写真・劉世昭)
2006年5月8日、北海道大学北京オフィス開所式が北京で行われた。初代の所長は北海道大学大学院法学研究科鈴木賢教授が開所式を主宰し、中村睦男北海道大学総長の挨拶をはじめ、来賓からの祝辞、北大関係者による大学紹介等が行われた。また、同日の祝賀パーティーに先立ち、北海道大学に在籍し、現在中国在住のOBによる中国同窓会設立総会も華やかに行われた。北海道大学は近年、中国各地の主要大学と相次いで大学間交流協定を締結して、多くの留学生を受け入れるなど、中国との学術交流を活発化させている。北京オフィスは北海道大学が中国に開いた「国際交流の窓」であり、この窓を通して中国各界とのより活発な連携を築くことを目的としていると、鈴木所長は述べている。
北京オリンピックの開会式と閉会式のプロデュース陣が発表された。有名な映画監督の張芸謀氏が総監督になり、張継剛、陳維亜両氏が副総監督を担当する。同時に、「国学」の権威、季羨林氏やハリウッドの有名な監督、スピルバーグ氏を含む内外の多くの有名人が文化芸術顧問として開会式、閉会式にアイディアを出す。
北京オリンピック組織委員会は今後さらに、実際の需要に基づいて引き続き、関係分野の国内外の知名人を招請し、オリンピックの準備の仕事に参与してもらう。 (『経済日報』)
姿現した「鳥の巣」
2008年北京オリンピックのメーンスタジアムである通称「鳥の巣」が、鉄骨組み立ての段階に入り、本体部分が姿を現した。
現在、開発された観光区の約70〜80%が農村にある。一部の地方では、農民が次第に観光サービスの主力軍になりつつある。
中国の農村観光は1980年代から始まり、今では「農家民宿」の観光サービスの形がだいたいでき上がった。「中国の農村民宿ツアー発祥の地」といわれる成都では、2005年の観光経済の収入は24億元に達した。農村観光は、農民の収入を増加させるとともに、観光資源の開発と景観の良い地区の環境保護を促進している。(新華社)
老舗振興 プロジェクト始動
中国・商務部が組織する「老舗振興プロジェクト」が全面的に動き出した。各地の商務主管部門は、全国の老舗の企業に対し全面調査を行い、その有名商品の商標に対し、改めて認定を行う。
完全な統計ではないが、現在、中国には各種の老舗が5000軒余りある。北京ダックの「全聚徳」など少数の企業は絶えず発展しているものの、大多数の老舗は、資金や人材の欠乏などの問題に直面している。
このプロジェクトは、老舗に対し、一連の援助と保護の政策を実施する。具体的には、体制を刷新し、知的財産権を保護し、融資や貸付けを受けるなどの面で老舗を支援し、それによって老舗の創造力と市場開拓能力を増強する。
(『経済日報』)
資源が欠乏し、「白いゴミ」と言われるプラスチック製品による環境汚染がひどい現状で、中国では多くのメーカーが「グリーン・プラスチック」の開発・研究と生産を始めた。
「グリーン・プラスチック」とは、バイオによる分解される可塑性物質で、石油資源に頼らず、でんぷんや植物油、ビタミンなどを原料とし、バイオテクノロジーによってポリマーに転化された無公害の材料の一つである。
この技術を応用し、エコロジーに優しい可塑性物質を開発する産業を推進することは、大勢の赴くところである。2008年の北京オリンピックの開催が迫るにつれて、使い捨ての食器、応援団の用具、館内や場内の表示板などの需要が大幅に増加する。「グリーン・プラスチック」はますます人々の生活に入り込むので、市場開発の潜在力は大きい。(『中国青年報』)
現在、デジタル撮影技術の発展とデジタルカメラの普及に伴って、大都市で激しく競争してきたデジタル写真のカラープリント業界が、ますます中小都市に目を向け始めた。
ある統計によると、中国のデジタルカメラの販売台数はすでに500万台を超え、デジタルプリント市場は毎年、100%ずつ成長している。しかし、多くの中小都市のデジタルカメラは、保有台数が日増しに激増しているが、プリントの面はまだ空白のままだ。
多くの商売人は、中小都市のこうした実情に対して、簡単な操作と管理のシステムを特別に設計し、コストを低下させた。同時にまた、写真を使って記念品や流行のアクセサリー、コマーシャル印刷物を製作するなどのさまざまなサービスを開発した。 (『経済日報』)
若い人が創業するのを助けるための「中国青年創業小額ローンプロジェクト」が近く北京で始まる。
このプロジェクトは、40歳以下で、創業する若者や、すでに中小企業を経営し、さらに企業を発展させたい青年企業家を主な対象としている。創業ローンは、個人は一口10万元以内、事業を発展させる中小企業向けローンは一口500万元以下。ローンの期限は一般に3年を超えず、利息は優遇する。(『中国青年報』)
2010年開催の上海万博の準備は、『中国2010年上海万博登録報告』が2005年末に万国博覧会国際事務局(BIE)加盟国代表大会で採択されて以来、順調に進んでいる。
すでに立案された万博会場の計画によると、黄浦江両岸の会場は主に5つの部分に分けられ、総建築面積は約85万平方メートル。そこには従来の建造物40万平方メートルも含まれており、歴史的景観と優れた建造物の保護と利用を十分に考慮し、「都市――生活をさらに美しく」の万博テーマを体現している。会場(528万平方メートル)一帯の1万8000人余りの住民と272の企業や事業体は移転する必要があるが、今年6月末には住民の移転はすべて終了する。
上海万博は国際社会から広く注目されている。企業やエキシビションの招致も始まっており、これまでにフランスや生物多様性条約(CBD)事務局など十数の国や国際機関の参加を正式に確認している。
陝西省西安市では、再生資源の回収・利用のネットシステムが正式に動き出した。市民は、「西安市再生資源ネット」に登録しさえすれば、サイトや廃品回収のホットラインを通じて、自分の家にある各種の生活不用品を売って現金に換えることができる。
西安では毎年、生活や生産から産まれる各種の廃品や古物は約100万トンあり、その価値は30億元を超す。しかし、都市の廃品回収は無秩序で、大量の廃品や古物の資源が流失してきた。サイトの開通は、資源の回収に情報と処理方法を提供するものだ。
同時に、西安市は再生資源の回収・利用のハードの施設も絶えず改善している。現在、市内に300カ所の環境保護の回収ボックスを新設し、1100カ所の環境保護回収ステーションを増改築した。 (新華社)
かつて多くの周代の貴重な文物が出土した陝西省韓城の梁帯村で、最近、また792基の古墓と47基の車馬坑、3基の大型の墓が発見された。
すでに発掘された3基の大型の墓は、保存状態が完全で、大量の金器や玉器が出土した。副葬品には礼器、楽器、車馬器、兵器、装飾品などがあった。その中の「金 」(弓を引くときに使われる金の指サック)と「金剣鞘」は、中国で初めて発見されたものであるという。
墓の主人はおそらく国王の一人であろうと、専門家は推測している。(『人民日報』)
上海の復旦大学中国文学学部の修士課程に、中国で初めての文学創作コースが開設され、中国教育部の認可を得た。2007年には全国から学生を募集し、4〜5人が入学を許可される予定だ。
王安憶ら5人の作家がすでにこのコースの指導教官として招聘された。コースの内容は、創作実践を主とし、「作品の検討」「創作学」も必修となる。(『北京青年報』) |