三谷博、劉傑、楊大慶など、多くの日本人学者と、海外に住む中国の若手歴史学者による、両国の歴史認識の差異と形成された原因を研究した共同書。時代は、19世紀末から現代までの約100年間にわたっている。
2001年に日本笹川日中友好基金が出資して成立した「日中若手歴史研究者会議」は、歴史問題を背景にした中日両国の社会変化を詳しく研究している。
本書は、両国の学者による、5年間の交流と研究の成果で、今の中日及び東アジアに表面化している歴史認識の差異を理解、認識する上で、積極的な働きをする一冊だろう。本書は、中日両国で同時に出版された。 東京大学出版会/中国社会科学文献出版社 2006年5月 2800円(本体価格)/29元
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