長江三峡水利中枢プロジェクトの主体――三峡ダムの堤が5月20日、完成した。全長2309メートル、高さ185メートルの世界最大規模のダムで、使用したコンクリートの総量は1600万立方メートル以上に及ぶ。
同プロジェクトは1994年末に着工。97年12月にコンクリートを流し込んでダムを築く工事が始まった。
三峡ダムは今年から洪水防止の役割を果たす。2008年には発電機26機がすべて操業を始め、年間発電量は847億キロワット時に達する見込み。河川航路の状況も大幅に改善される。 (『人民日報』)
飼育パンダを野生に帰す
四川省臥竜パンダ保護研究センターで飼育されていた1匹のパンダが、野生に帰された。人工繁殖、育成を経て、野外生活の訓練を受けた後、野生に帰されたのは初めてのこと。
このパンダは2001年に同センターで生まれた。野生に帰す過程で、巣作りや食べ物の選択、縄張り作り、外敵を追い払う方法などを覚えた。
野生のパンダは現在、1590頭余りしか生息していない。人工飼育のパンダは180頭余り。 (『北京青年報』)
中古ブランド品が人気
ホワイトカラー層の間で、中古のブランド品がひそかに流行している。中古のブランド品を取り扱う店も増えており、ホワイトカラーたちはそこで、いらなくなったブランド品を預けて売ってもらったり、欲しかった品物を買ったりする。
中古ブランド品の店で扱っている品物は、世界有名ブランドの衣料、バッグ、アクセサリー、宝石など。中にはすでに絶版となったものや限定版、まだ中国に輸入されていない貴重な品まである。品物の種類が多く、新品より価格が安いことが人気の理由だ。 (『北京青年報』)
広東省、農家によるチェーンストア登場
「統一イメージ、統一価格、統一管理、統一配送」を規準とした農家が営業するチェーンストアが、広東省の農村で急速に発展している。これまでに約3600店に達した。
長年、同省の農村に住む人々にとって、買い物は悩みのタネだった。日用品でさえ郷や鎮まで行かないと手に入らない状況で、大型家電が欲しいと思ったら、1日かけて都市まで出かけなければならなかった。しかし今では、日用品の多く、さらには大型商品でさえも、村のチェーンストアで買えるようになった。
同省政府は今年から5年間、毎年1500万元を投入して、全省に郷鎮クラスのチェーンストア625店と村クラスの1万5000店を作り、農村の消費ネットワークを形成する予定。 (『経済日報』)
フィットネスに商機到来
2008年オリンピックが近づくにつれ、国民の間にフィットネスがますます普及している。「体を鍛えて健康に投資」という新しい消費概念も盛んになり、フィットネスには大きなビジネスチャンスがある。
ある調査によると、国民のフィットネスの消費形式は、集団の福利的なものから個人的なものへと移り変わり、その方式も、小額で不定期なものから日常的なものへと変化している。また、消費者も若者や高所得者から各年齢層、各階層の人々へと広がっている。
専門家は、フィットネスは勢いのある産業として、北京オリンピックを足場に、中国スポーツ産業の巨大市場になるだろうと予測している。 (『経済日報』)
剣道の段級位審査 北京で始まる
北京で初めての剣道段級位審査会が6月17〜18日、開催された。
今回の審査会は北京で剣道を愛好し、稽古を続けている中国人、韓国人および日本人の剣道団体が、国際剣道連盟に要請し、国際交流基金の財政的支援を受けて実現したもの。審査範囲は1級から3段までで、中国人、日本人など合わせて86人が参加した。
中国では約10年前から剣道が普及している。現在、北京の剣道人口は約800人。そのうち有段者は200人近くいる。剣道を始めたきっかけはさまざまだが、若い世代の中には、日本のアニメやテレビゲームに影響を受け、憧れから剣を持つようになった人も多い。剣道を学ぶことで日本の伝統文化や考えに触れ、日本理解に役立てたいと話す若者もいた。(写真・原絢子)
パラリンピック参加者に旅費と滞在費を提供
北京オリンピック組織委員会は、2008年パラリンピックにおいて、すべての参加選手、コーチ、代表団の役員に往復の旅費と北京滞在期間の食事・宿泊費を提供すると発表した。旅費と滞在費の提供は、パラリンピック史上初めて。
国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)が01年に合意した協議によると、08年北京大会からオリンピックとパラリンピックの両大会をともに開催することが義務付けられた。両大会の参加選手、コーチ、役員が受けるサービスや待遇も等しくなる。
北京パラリンピックの開催期間は、08年9月6日から17日まで。約150の国や地域から4000人以上の選手と2500人余りのコーチや役員が参加する。北京大会から「ボート」競技が新しく追加され、競技総数は20種目、金メダルの総数は471個に及ぶ。 (『北京青年報』)
北京理工大学 外国語文化祭を開催
北京理工大学で5月8日〜30日、外国語文化祭が開催された。
文化祭は日本語、英語、ドイツ語の3言語がメーンで、日本語弁論大会や日本アニメの上映、生け花の実演、外国語によるサッカーW杯の実況中継コンテストなどが行われた。外国文化を展示すると同時に、北京オリンピックに向けて学生の外国語学習熱を高めるのが目的だった。(写真提供・北京理工大学)
クリーブランド美術館展 北京で開催
「モネからピカソまで――クリーブランド美術館作品展」が5月26日から8月27日まで、北京で開催されている。46点の絵画と14点の彫刻が出品され、モネやピカソなど芸術家43人の作品が揃った。
同展覧会は中華世紀壇世界芸術館と米クリーブランド美術館の共催によるもので、ゴッホの『プラタナスの大木』、ゴーギャンの『波の中で』などは、北京初公開となる。
参観者に名作をよりよく鑑賞してもらおうと、柵やガラスケースは設置せずに展示している。 (写真・于文)
中日共同映画『鶴郷情』 北京で上映
中日共同製作の映画『鶴郷情』が6月5日、北京で初めて上映された。上映式には国家環境保護総局の劉友賓氏、長春映画製作所の趙国光所長、プロデューサーの呂娟氏などが出席した。
同映画は実話をもとに作られている。東北部で生活する徐鉄林一家は、湿地に生息する動物を保護してきた。娘の徐秀娟は幼い頃からその影響を受け、林業大学を卒業後、江蘇省の丹頂鶴自然保護区に職を得る。そして、2羽の傷ついた白鳥を救うために、23歳という若さでこの世を去ってしまう……。
撮影は徐秀娟の故郷、チチハルで行われ、主人公が鶴たちと一緒に舞う場面は多くの観客の感動を誘った。中国で人気の日本人女優・中野良子さんも出演している。今年11月の東京映画祭にも出品される予定で、来年からはアジア各国で上映される。 (写真・于文)
遼寧省の鞍山鋼鉄集団公司が独自で企画、設計、建設した生産ラインの操業が正式に始まった。これは、中国で初めて自主知的財産権を所有した現代的かつ大規模な鉄鋼生産ライン。
同ラインは年間、鉄520万トン、鋼500万トン、鋼材460万トンを生産できる。製品は自動車、家電、コンテナ、船舶の製造に用いられるスチール板が主で、優良なものは国内の自動車や家電企業に提供されている。
また、環境保護やエネルギー回収の面で世界最先端の設備を利用し、生産過程で発生した余熱などのエネルギーの再利用を実現。煙や粉塵、騒音を最低限に抑え、エネルギーや資源を最大限に節約する。 (新華社)
デジタルアース国際学会 北京で成立
中国の科学者が発起した国際科学組織「デジタルアース国際学会(ISDE)」が北京で成立した
デジタルアースとは、地球上の各地域のすべての情報を整理し、完全な各種情報を迅速に提供する情報システム。環境保護や災害援助、世界遺産や自然資源の保護、そしてテロ対策や世界平和の維持などを促進する役割を果たす。
同学会はカナダ、米国、日本など10カ国以上の科学者たちの呼びかけのもと、中国科学院が発起して成立した非政府組織。本部は北京に置かれた。(『人民日報』)
長江デルタ地域で民宿が盛んに
中国の観光業は絶え間なく発展しており、杭州、南京、蘇州などの長江デルタ地域では、民宿が観光客から人気を博している。
民宿のほとんどは個人経営で、一般の住宅と変わらない。内装や設備で温かい家庭の雰囲気を作り出し、宿泊費は1部屋100元前後。大型ホテルのような立派さはないが、設備が整っていて価格も安く、家にいるように自由にくつろげると評判だ。
杭州では民宿のチェーン経営機関もあり、主に風景区に分布している。電話やインターネットでの予約も可能。民宿は規準化、大規模化へと発展しつつある。 (新華社)
一部地域で警察証を統一
北京、天津、上海、重慶の4直轄市と広東、陝西の2省の公安機関では、6月1日から統一の人民警察証を使用し始めた。
新中国の成立以来、各省・自治区・直轄市の警察証は名称や形式、管理方法が統一されていなかった。今回、一部地域で警察証が統一されたことにより、一般の人々は警察を見分けやすくなり、公安業務の監督もしやすくなる。警察であると詐称する違法行為の抑制にも役立つ。
2007年1月1日からは、全国の公安機関で統一の警察証が使用される見込み。(『人民日報』)
民間で四合院を保護
北京市は、個人が四合院を購入し、民間の力でその修繕と保護を行うことを奨励する新しい政策を出した。
同市は2004年、四合院購入者の戸籍上の制限を撤廃し、それに続いて購入を奨励する8つの措置をとった。これにより、購入者は絶え間なく増え、すでに数十軒の四合院が修繕されている。
四合院の修繕費用は、1平方メートルあたり約3000元かかる。総費用は少なくて数十万元、多くて数百万元に達する。また、国家の規定に準じて、もともとの外観と風格を維持しなければならず、別荘風の家屋や商店などに改築してはいけない。大きな窓やトイレの増築には、関連部門の許可が必要。 (『北京青年報』)
オフタイムに変化が
重慶、北京、青海の3地域で行った調査によると、市民の仕事、生活様式は10年前に比べ大きく変化していることがわかった。正規の勤務時間8時間以外のオフタイムは、「レジャー」「学習」「残業」がキーワードになっている。
かつてはごく少数の人の特権であった「レジャー」が大衆的なものとなり、その内容も、旅行、読書、スポーツなど多岐にわたる。
社会人の学習熱も高まっており、「自考学院」(国が行う学力認定試験に参加する独学者を手助けする学校)が開設する専門学科もますます増えている。外国語などの各種スクールも人気だ。多くの社会人が余暇を学習の時間にあてている。
また、「仕事量によって報酬が決まる」というシステムに刺激され、残業をしてより多くの収入を得たいと考える人も多い。 (新華社)
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