▽中国の自動車市場の行方は、全世界で注目されています。2005年、米国に次ぐ世界第2の市場となりました。中国人はどのような自動車が好きなのか、世界の有力メーカーの進出にともない、国産車の将来性はどうか、WTO加盟で中国自動車産業はどのように発展するか? これは大きなテーマであり、本誌は昨年から企画を始めましたが、今月号の特集で触れることができたのは、いくつかの主要な部分だけでした。今後も関連報道を続けていきますので、引き続き関心をお寄せください。
▽昨年、戦後60年に関する特集の中で、百万人以上の日本人の葫蘆島からの引き揚げを紹介しました。今年は引き揚げ60周年にあたり、葫蘆島では6月下旬、中日両国の人々によって歴史を回顧し、未来を展望するフォーラムが開催されました。この活動についての今月号の詳細なレポートが、昨年の報道の重要な補足となれば幸いです。
▽「目を閉じて何も見えず、悲しくて目を開けば……」私は大学生の頃、よくこの歌を口ずさんでいました。谷村新司さんは、2年半前から上海で、音楽を学ぶ中国の若者たちを育てています。中国での経験によって、中国や中日間の問題に対して新しい見解が生まれたようです。今月号のインタビューから、谷村さんが見た上海、中国、そして中国生活でのさまざまな体験が伝わると思います。今後の生活の中でも、また新しい見解が生まれることでしょう。交流や感動は、やはり双方向のものなのですから。(編集長 王衆一)
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