メディアフォーカス MEDIA FOCUS
『南風窓』
地震から蘇った唐山

 1976年7月28日早朝3時、マグニチュード7.8の強い地震は、河北省の唐山市を一瞬のうちに廃墟にし、24万人の命を奪った。

 30年の再建の中で、唐山は災難から目覚めた。地震によって破壊された旧市街地は、風景区と地震遺跡公園に変わり、北部地区には新しい工業システムと居住地区が建設された。

 唐山の人々は、震度8にも耐えられる新しいアパートに住み、一世帯あたりの居住面積も52平方メートル以上ある。広い道路、整えられた住宅区、広い緑化地帯とセントラルヒーターは、多くのほかの地域の人たちにとって、とてもうらやましい生活環境だ。1990年と2004年に唐山は、「国連人間居住栄誉賞」と「ドバイ国際人間居住環境改善・最優秀モデル賞」を受賞した。

 2005年、唐山の総生産額は2000億元を超え、河北省ではトップの地位にある。京唐港の貨物取り扱い量は3300万トンに達し、中国の沿海の港ではトップ20位だ

 現在、唐山では曹妃甸深水港の建設を進めており、将来的には都市のイメージを、かつての黒い石炭の町から、青い港の町に変えたいと望んでいる。


『中国新聞週刊』
なぜ人気がある香港の大学

 北京市第4中学の高等部に通う杜鵑さんは、前後して香港大学と清華大学の合格通知書を受け取った。家族で何度も相談した結果、杜鵑さんは香港大学に行くことを決めた。統計によると、今年、香港の8つの大学は、大陸の学生1300人の募集を計画したが、応募学生数は3万人を突破した。合格比率は、約23人に1人だ。

 香港の大学に人気があるのは、高額な奨学金、全て英語での授業のほかに、国際化の程度が高く、また就職の見通しもいいことが主な原因だろう。香港城市大学の張信剛学長は、奨学金で、学生は順調に4年の学業を修めることができると言う。国際交流の面では、香港大学、香港科学技術大学、香港中文大学は、毎年約400人の学生を海外の有名な大学に派遣している。香港中文大学の95%の教師は、国際的にも有名な大学で学んだ経歴を持ち、学生はキャンパスで様々な国の学生や教師と交流することができる。

 香港と大陸の大学が、優秀な学生を奪い合っているという報道に対して、香港の大学の学長らは、大陸の学生を募集しているのは、大陸の学生に新しい教育の理念や教育内容、大学での生活や文化を与えるためだと言っている。


『瞭望東方週刊』

住宅は借りて住む時代

 大学院を卒業した伍心荷さんは北京で仕事が見つかったが、大学の宿舎を離れると、地方出身の彼女は住む所がなくなった。

 北京は住宅価格が高く、伍心荷さんは部屋を借りるしかない。しかし1000元以上する1カ月の家賃は、ほとんど毎月の給料に相当する。

 最終的に伍心荷さんは、彼女と同じ境遇の2人を見つけ、3人で部屋を借りることにした。

 1999年、住宅分配制度の廃止以来、かつて安い価格で勤め先から分配された住宅を借りていた庶民は、自ら住宅を購入しなければならなくなった。個人所有の家が多く現れ、全国の住宅の賃貸市場は活発になり始めた。

 現在、上海の25.6%の家庭が賃貸住宅に住んでおり、北京は19.7%、広州は21%で、その中で北京と上海で長年借家に住んでいる人の数は300万人に達する。

 最近の賃貸価格の絶え間ない値上がりは、中低所得者に大きな経済的なプレッシャーをもたらしている。

 彼らの困難を解決するために中国政府は、76%以上の大中都市で、安価な賃貸住宅制度を実施しており、33万戸の低収入家庭の住宅問題を解決した。この措置は今後長期的に実施される。

 

 
本社:中国北京西城区車公荘大街3号
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