中日両国の詩人が交流する「対話2006 中日当代詩歌」が2006年11月20日、北京で開催された。中国の中坤パミール文学工作室と日本の思潮社の共催によるもので、西川、唐暁渡、欧陽江河、小田久郎、高橋睦郎、北川透など諸氏が参加した。
交流会では「詩歌の近代性と相違」をテーマに、中国語と日本語の近代詩の歴史と現状や、詩の「近代性」と「開放性」、「ローカル性」と「個性」の間の弁証関係について意見が交わされた。また、中日の詩歌は共通の「東洋性」を持っているのかという点や近代詩と大衆メディアなどの学術的内容にも話が及んだ。
この交流会は第1部と第2部に分かれ、第2部は今年3月に日本で開催される予定。(『北京青年報』)
2008年北京オリンピックの式典で用いられる花が赤いコウシンバラに決まった。コウシンバラは中国原産で、北京市の市花でもある。また、世界155カ国が国旗に赤を用いているため、オリンピックの式典にふさわしいということになった。 (新華ネット)
中国と国連開発計画(UNDP)は、貴州、四川、雲南の各省でのナンヨウアブラギリの種を利用したバイオディーゼル油の生産に、858万5000ドルを共同投資した。動物油や植物油から生産されるバイオディーゼル油は、汚染度が低くコストも安い再生可能なエネルギー。しかもエネルギー効率は普通のディーゼル油と等しい。
中国のバイオディーゼル油の生産技術はかなり成熟しており、一部の企業は生産を始めている。この技術の普及は、エネルギー不足を緩和するだけでなく、生態系を改善し、貧困地域の貧困脱出の手助けにもなる。中国は2010年までにバイオディーゼル油の年産量200万トンを実現すると計画している。 (『京華時報』)
北京オリンピック組織委員会は、北京五輪の新しいライセンス商品としてバッジ、玩具、文房具、メガネなどの販売を始めた。今後さらに、金や翡翠、真珠など貴金属や宝石の装身具も販売する予定。
ライセンス商品はこれまでに販売されている衣料品や工芸品も合わせると、約4000種に及ぶ。専売店は、全国20以上の省・自治区・直轄市に合わせて500店余りある。
(新華社)
遼寧省瀋陽市の北部に新しい行政区「瀋北新区」が成立した。上海浦東、天津浜海、鄭州鄭東に次ぐ、国務院に認可された中国4番目の新区となる。
「瀋北新区」の総面積は1098平方キロ、人口は29万人。区内には高等教育機関が10校あまりあり、3本の鉄道と7本の幹線道路が交通網を形成。農産物の高付加価値加工や機械製造、医薬化学工業などの産業を主に、東北地区の旧工業基地振興のための重要な成長地域となる。(新華社)
中国は2006年12月11日から、世界貿易機関(WTO)加盟時の約束に従って、外資系銀行の現地法人に対し、中国国内の個人向け人民元業務を全面的に開放した。同時に、外資系銀行に対する人民元業務取り扱いの地域制限や経営方式などの規制も撤廃した。
(『経済日報』)
中国航空工業第一、第二集団公司はエアバス社との間で、「エアバス(北京)工程技術センター」を共同建設することで契約を結んだ。出資比率はエアバス社が70%、中国航空工業が30%。
エアバス社が開発する旅客機「A350XWB」は、中国の技術者が設計作業の5%を担当する予定。また、ドイツとフランスのエアバス組み立て工場で9カ月の研修を受けた中国人技師はすでに104人にのぼる。 (新華社)
商務部はこのほど、新版「中国投資指南サイト」(www.fdi.gov.cn)を開設した。対中投資に関する法律の公布や投資政策への問い合わせの返答、最新の投資状況の発表を行い、外資誘致を推進する国家級の情報サービスネットワークとなる。
同サイトは2003年に開設された。会員数は6万人近くにのぼり、一日のアクセス数は50万を超える。これまでに国内外の100件以上のプロジェクトが同サイトで提携パートナーを見つけている。(『経済日報』)
山東省煙台市と遼寧省大連市の間を列車を積んで運航する「煙大鉄道フェリー」がこのほど、49両の貨車(総重量3900トン)を積んで大連を出航し、6時間後に煙台に到着した。輸送距離が100キロを超える「鉄道フェリー」は中国では初めて。フェリーの建造費は4億4000万元。
「煙大鉄道フェリー」の海運距離は159.8キロ。従来の鉄道輸送と比べると距離は1654キロ、時間は約23時間短縮された。 (『北京青年報』)
首都師範大学電子文献研究所が国学に必要な知識や情報などのデータをUSBメモリに集積した。これにより、古代の文献や書籍の利用が現実的で便利なものとなる。
このUSBメモリには中国古代の書籍の内容がすべて保存されているだけでなく、字典や人名、地名、皇帝の年号などの専門知識も集積されている。蔵書量は1万冊以上で、必要なときにすばやく調べることができ、一般的な閲読や学術研究など各種需要を満たす。(『人民日報』)
中国、日本、米国、イギリス、ドイツ、スイスの6カ国の専門家25人はこのほど、長江の3336キロの流域内で「ヨウスコウカワイルカ」の合同調査を始めた。
「ヨウスコウカワイルカ」は長江だけに生息する珍しい哺乳動物で、世界で絶滅の危機に瀕した12種の動物の一つ。現在、野生の「ヨウスコウカワイルカ」の数は50頭前後だという。 (新華社)
広西チワン族自治区の林業局は、中国では1950年代に絶滅したとされていたクロテテナガザルの一種「東部黒冠テナガザル」を再び発見したと発表した。
「東部黒冠テナガザル」は世界で最も絶滅の危機に瀕した種の一つで、世界中に最多で50匹前後しかいないとされている。今回、同自治区の森林では17匹の「東部黒冠テナガザル」が見つかった。同自治区で再び発見された原因は、森林の生態系が大きく改善されたためと見られる。
(新華社)
1万年前に遡る 浙江省金華市浦江県で新石器時代の遺跡が見つかった。遺跡の面積は2万平方メートル以上、千点以上の石器や陶器が出土した。
「上山文化」と命名されたこの遺跡は約1万年前のもの。長江下流最古の先史文明として知られていた「河姆渡文化」より4000年も古い。この発見により、長江下流の先史文明はさらに時代が遡ることになった。 (『人民日報』)
甘粛省天水市で戦国時代(紀元前475〜同221年)の大型古墳が3基見つかった。古墳からは青銅や金銀、陶、瑪瑙、瑠璃製の文物と大量の獣の骨など約500点が出土。国家一級文物に値するものも少なくなかった。
特に、墓室に埋葬されていた10台の精美な儀礼車は非常に貴重なもので、車体に金メッキが施され、漆で模様が描かれている。銅をかぶせた車輪は直径約1.6メートル。(『人民日報』)
中国が独自の知的財産権を持つ衛星測位システム「北斗」の建設が始まった。同システムは35の衛星で構成され、測位精度は10メートルに達する。
テスト段階の「北斗」はすでに交通や探査、電気通信、測量などの分野で情報提供を始めている。2008年前後には完成した「北斗」が、中国および周辺の国家や地域にサービスを提供する予定。 (『人民日報』)
けん引能力2万トン以上の大型機関車「神竜号」が、湖南株洲電力機車有限公司でラインオフした。けん引能力2万トン以上の機関車が中国で製造されたのはこれが初めて。世界最大パワーの交流電気機関車となる。中国は今後、同機関車180台(総額73億4000万元)の生産を計画している。
(『人民日報』)
タリム砂漠の道路に長さ436キロの防砂林が14年の歳月をかけて完成した。これは流動砂漠をまたぐ世界最長の防砂林で、中国は砂漠の道路を保護するという世界的難題を解決した。
防砂林の建設プロジェクトは、灌漑パイプラインの敷設、発電および変電、管理保護施設の建設、植樹の4つの部分からなる。同プロジェクトで得た風・砂塵の危害の法則や砂漠化を防ぐ植物の栽培技術、道路沿線の取水技術などは、タクラマカン砂漠の奥地でも利用され始めた。(新華ネット)
黄河中流の禹門口から潼関までの区間にある面積682平方キロのアルカリ土壌の窪地に100億トンの土砂を堆積できることがわかった。
この窪地に黄河上・中流の土砂を堆積すれば、天井川になった下流地域の河床は今後25年間、さらに高くなることはない。また、この窪地も良田になる。水利部門はすでに黄河内の土砂400万トンをこの窪地に堆積している。(新華社)
中国初の「家庭教育指導師」の養成講座が上海で始まった。胎教や感情成長時における危機の回避、創造教育、愛情教育、心理社会学など22科目を学び、試験に合格すると労働・社会保障部から「家庭教育指導師職業資格」を授与される。
「家庭教育指導師」は、家庭教育に対する疑問に答え、そのサービス範囲は妊娠から臨終までにいたる。中国は今後数年間で、少なくとも50万人の「家庭教育指導師」が必要になる見込み。(新華社)
国務院新聞弁公室、中国人権研究会、中国人権発展基金会の共催による「中国人権展」が、北京の民族文化宮で開催された。
展覧会では写真700点以上、法律文書250点、図書330点、図表24点が展示され、中国が人民の生存権や発展権を促進し、政治、経済、文化、社会的な権利の保護や少数民族、女性、子供、高齢者、身体障害者の人権保障の面で努力していることを示した。また、国際的な人権交流や協力などを積極的に進めていることも紹介した。
広西チワン族自治区は2006年、社会から1000万元以上の寄付を集め、貧困大学生2万3300人の就学を支援した。
現在、同自治区の公立大学47校に在籍する貧困学生は8万4800人。学校側は奨学金や助学金、学費・雑費の減免、補助や貸付などを通し、彼らが経済的事情により学業を中断することがないよう支援している。 (『人民日報』)
中国科学院上海栄養科学研究所は、乳製品加工の難題である「牛乳から乳糖を取り除く」ことに成功した。同研究所は牛乳と乳糖の物理的な性質に基づき、分離や組み合わせの方法を通して、牛乳の乳糖含有量を0.5%まで減らした。しかもその他の栄養分は失われていないという。これにより、乳糖不耐症や糖尿病の患者も安心して牛乳が飲めるようになる。(『人民日報』)
南京軍区福州総医院は、糖尿病の新しい治療方法としてランゲルハンス島細胞の移植を採用すると発表した。すでに7人の重い糖尿病患者の治癒に成功している。
7人の患者は、移植手術によって毎日のインシュリン注射の苦しみから解放され、正常な生活に戻っている。6年の研究のすえに生み出されたこの治療方法はアジアをリードするもので、成果の一部は世界先端のレベルに達している。(『人民日報』)
2010年アジア大会のエンブレムが開催地・広東省広州市で発表された。しなやかで美しいラインにより、聖火によく似た5匹の羊の輪郭を構成している。
中国の伝統文化において、羊は吉祥と幸運を象徴する。しかも広州市は「羊城」とも呼ばれており、街のシンボルは5匹の羊の石の彫刻。エンブレムのデザイナーは、このエンブレムを通して、広州の人々が熱意と向上心を持って2010年アジア大会を迎え、アジアや世界の人々にすばらしいものを贈りたいと考えていることを伝えたいとしている。
(新華ネット)
中国のスキー人口が200万を超え、さらに増加する傾向にある。
中国には現在、スキー場が300カ所以上あるが、主に東北三省と内蒙古自治区、天津市、河北省、新疆ウイグル自治区、北京市などに分布している。規模が大きいスキー場は20カ所ほど。スキー用品の生産や販売、スキーの教授、スキー場のサービス、飲食、宿泊、更衣室など関連施設の運営はすでに一連の産業となっており、スポーツから観光のカテゴリーへと変わり始めている。(『新華毎日電訊』)