編 集 後 記  
 
 
 
 

 

 ▽市場経済が発展するにつれ、新しい社会現象や社会問題も浮上しています。13億の人口のうち、農村からやってきた一億二千万の「農民工」は、都市の発展に欠かせない働きをしています。

 本誌はこれまでもたびたび彼らを取り上げてきましたが、この一大社会集団についてより総合的で深い報道をしてほしいとの要求がありました。そこで今月号の特集では、北京で生活し働く農民工を取材し、専門家へのインタビューも行いました。中国が現在推進する「和諧社会」(調和のとれた社会)の建設を理解する一助になれば幸いです。

 ▽中国社会は内部で「和諧」を必要としていますが、中日両国の人々の間でも相互理解を深め、ともに「和諧世界」を構築する必要があります。

 以前本誌で上海に関するレポートを連載していた須藤みかさんから昨年末、ある日系企業が日中間の相互理解の一助になればと、両国の関係や相違点を紹介するカレンダーを制作していることを聞きました。そこで須藤さんに「影響し合った人物描いた日中交流漫画カレンダー」を寄稿してもらいました。こういった民間の努力の細流により、両国は度重なる困難を乗りこえ、最後には滔々と流れる友好の大河となることでしょう。

 ▽世界遺産は瀋陽の故宮を紹介しました。この壮大な建築は、数百年の歴史のなかで、民族の融合がこの地にもたらした変化を私たちに教えてくれます。時空を越えて、「和諧」による結集力を提示しているのです。   (編集長 王衆一)

   
 
 
本社:中国北京西城区車公荘大街3号
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